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Mikeluna 5GO WEEK:2022/06/06

緑内障手術のタイミングと選択すべき術式
島根大学医学部眼科学講座
教授
谷戸 正樹 先生
19時より。以下リーフレットより。
緑内障手術は、大きく分けると、房水排出促進を図る手術と房水産生抑制を図る手術に分
けられます。前者はさらに、流出路再建術と濾過手術に大別されます。流出路再建術には、
作製する流出路が小さい方から、iStent、トラベクトーム、トラベックスプラス、カフー
クデュアルブレード、マイクロフックトラベクロトミー、360 度スーチャートラベクロト
ミーなどがあります。また、隅角癒着解離術、白内障単独手術、選択的線維柱帯形成術も
この範疇に含まれる手術です。濾過手術は、角膜輪部近傍への房水濾過を目指すトラベク
レクトミー、エクスプレスシャント、PRESERFLO、眼球赤道部への房水濾過を目指すアー
メド緑内障バルブ、バルベルト緑内障インプラントがあります。眼圧下降薬に負けないく
らい多様になった緑内障手術のタイミングと適応について演者の考えを述べたいと思います。

以下、要点
緑内障診断から20年すると、社会的失明する。
初期の緑内障は眼圧を16以下に保つ。
カフークとアイステントはカフーク、μフックとアイステントではμフックの方が眼圧の下がり方は良い。トラベクトームとμフックは同程度の眼圧下降。一桁の眼圧を達成するにはLEC, EXPが必要。目薬の中止が可能なのもLEC, EXP。眼圧が低い緑内障では、変動幅が大きいと進行する。高齢、乳頭出血も進行する。レクトミーは変動減る。SLTは変動するがトラボプラストほどではない。カナロプラスティーもやや減る。レクトミーと白内障手術は相性が悪い。それに対してロトミー系MIGSと白内障手術は成績の悪化と関係ない。(25%眼圧が低下する)高齢者の方が同時手術、もしくは白内障手術単独ですると眼圧が良く下がる。
TMHと白内障手術を同時にするとPASができにくくなる。限局したPASの頻度は86%。高齢者にはロトミー、若年者にはレクトミーを選択する。眼圧が下がるのは、レクトミー>アーメド。安全性が高いのはアーメド。安全性はアーメドはバルベルトより良い。眼圧下降はバルベルトの方が良い。目薬が3ボトルになったら手術を考える。
手術のタイミング。
123の法則。
常に12を超えている。点眼中だが20を超えた時点
点眼薬が3つになったとき。
内服が必要になったとき。
バルベルトは2個目のチューブシャント。


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