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AMDとブロルシズマブ:ノバルティスファーマweb講演会:2020/11/11

2020年11月11日(水)19:00~20:20、上記開催された。
同会社のwebカンファが平行して2つ開催された。
以下プログラムと印象。
座長 東京大学医学部 眼科学教室 講師
小畑 亮 先生
演題1 AMDに対する抗VEGF薬単独療法の限界とPDT併用療法適応の新しい考え方
演者 東京大学医学部 眼科学教室 助教
東 惠子 先生
演題2 加齢黄斑変性診療の現状と課題
演者 JR東京総合病院 眼科 医長
野村 陽子 先生
演題3 自治医大におけるAMD治療 〜ベオビュ症例提示〜
演者 自治医科大学 眼科学講座 准教授
高橋 秀徳 先生
印象:
ベオビュの硝子体注射の略し方案:IVBr
高橋秀徳先生のベンチャー企業、頑張って欲しい。
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ノバルティスファーマ:DME-webカンファ:2020/11/11

上記開催された。
以下ホームページより
患者さんと考える糖尿病黄斑浮腫治療
~良好な視力を長く維持するために~
演者 神戸大学大学院医学研究科外科系講座眼科学分野 講師
楠原 仙太郎 先生
概要 大規模ランダム化比較試験の結果が示すとおり、抗VEGF薬硝子体注射が糖尿病黄斑浮腫(DME)に対する標準治療であり、視機能を長期に維持する可能性が最も高い治療である。しかしながら、実臨床では患者側の負担を無視できないため、大規模試験で使用されたレジメンでDME治療を行うことは非常に難しい。また、DMEは病態が複雑で治療に対する反応に個人差が大きいことも問題になる。この様な状況では、患者側と医療者側が病状の理解を共有し、互いに最適な妥協点を探りながら診療を進めていくことが大事になる。我々のデータからは実臨床で良好な視力を維持するためには視力が良好な時期からの治療介入が必須であると考えられる。また、近年報告が相次いでいる実臨床におけるDME治療の大規模研究は、治療開始直後のintensiveな抗VEGF薬硝子体注射が視機能の改善と維持に重要であることを示唆している。DME患者が良好な視力を長く維持するためには、早期からのintensiveな抗VEGF薬治療が鍵になりそうである。

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Novartis Pharma Web Symposium:2020/11/10

19:00~上記開催された。
演題 抗VEGF療法 新たなる挑戦
演者 帝京大学医学部眼科学講座 准教授
井上 裕治 先生
印象:
ベオビュ投与後には、角膜裏面沈着物などをよく観察する。最近性眼内炎と鑑別。炎症を認めたら投与中止。ステロイド治療。後眼部にはSTTA、IOL眼にはIVTA。場合によっては内服も検討。
海外では女性に多い。抗ブロルシズマブ抗体を36−52%が持っている。VEGFを強くおさえている影響。切り替え症例の方が多い?血管の白線化。ステロイド治療、ソルメドロール125㎎点滴、プレドニン25㎎内服など。ブロルシズマブは、投与間隔延長ができる。特にRPE下にも有効。
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令和2年度茨城県眼科医会集談会:2020/11/08

上記本日10時5分より開催された。拝聴した。プログラムと印象。
座長  筑波大学 上野勇太先生
演題 『 流失路研究の立場から考える緑内障薬物
アップデート・ 配合剤を交通整理 』
演者  東京大学医学部眼科学教室 准教授 本庄 恵先生
印象:
DUESのさまざまな悪影響、BAC(K)減量、線維柱帯以降の房水排出促進作用、などなど、オミデネパグにかなり好意的な内容だった。レーシック後の角膜厚の増加(20μ程度)、CME(無水晶体眼:PGも)に気をつける。ROCK阻害薬は、高眼圧、続発性緑内障に効果あり。オミデネパグも長い目で見ると効果が増強する。
頭低位手術が禁忌なのは、PACGとは関係なく、POAGでも視野が悪化している症例などでは止めた方が良い。
 
特別講演Ⅱ 午前11時15分~午後12時30分(招聘状に記載した時間)
座長  東京医科大学 上田俊一郎先生
演題  『 視神経腫脹を来す疾患についての鑑別と治療法 』
演者  毛塚眼科医院・東京医科大学臨床医学系眼科学分野
             兼任教授 毛塚 剛司先生 
印象:ワクチン接種による視神経炎は,こどもが多い。視力が0.7以下の場合はステロイド(プロキロ2㎎:メチルプレドニゾロン)500㎎を3日間のミニパルス療法を行う。100%ではないがほぼ治る。サルコイドーシスはアクネ菌が関係していると言われているが前房水からのPCRでは証明されていない。視神経炎はワクチン接種歴は必ず聞く。コロナウィルスのワクチンが出た場合には注意が必要。

スクリーンショット 2020-11-08 10.34.33.jpg

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第10回岡山眼底ゼミナール:2020/11/07

上記18:00よりweb開催され拝聴した。
以下、ホームページからのコピペ(講演内容)と、私の拝聴した印象。
座長1 高須眼科 院長
高須 逸平 先生
座長2 倉敷成人病センター副院長・眼科主任部長
岡野内 俊雄 先生
演題1 健常眼データを考える -脈絡膜,網膜,そして視野-
演者 川崎医療福祉大学リハビリテーション学部 視能療法学科 助教
藤原 篤之 先生
概要 近年、眼底評価は様々な手法や解析法が報告をされています。これまで演者は、新たな評価手法を最大限活用するためには、先ずは正常を知ることが重要と考え、健常眼データの構築をテーマとして臨床研究に従事してきました。本講演では「健常眼データを考える」と題して、'脈絡膜厚'、'中心窩無血管域'、そして'視野'の3つの項目を基に、これまでの健常眼を対象とした臨床研究の成果と、現在取り組んでいる研究について解説を行います。特に3項目めの視野については、現在取り組んでいる研究テーマの一つである、自覚的応答が困難な乳幼児を対象とした、早期視野評価の新たな手法について解説を行います。早期に視野評価が可能となれば、視野の正常発達を明らかにできることに留まらず、視野異常の早期発見にも寄与すると考え高い医学的価値がある話題と考えます。本講演では、健常眼データをテーマに、日々の臨床に役立つ情報を提供できればと考えています。
演題2 OCT、OCT-Aを用いた緑内障治療戦略
演者 埼玉医科大学 眼科 准教授
庄司 拓平 先生
概要 光干渉断層計(OCT)の普及に伴い、極早期緑内障の構造変化や視野異常発症前の前視野緑内障(preperimetric glaucoma, PPG)の知見は深まった。従来の乳頭および乳頭周囲の神経線維層所見を中心とした診断方法だけでなく、黄斑部も初期構造変化として注目されている。本講演では、現在明らかとなっているPPGの所見を、眼底写真所見と比較し、OCT登場前後での疾患概念の変遷を概説する。また、症例に応じた点眼開始のタイミングを考えたい。
光干渉断層血管撮影(OCT angiography, OCTA)は非侵襲的に網膜毛細血管構造を描出できるイメージング手法であり、従来の造影検査に比べ、被験者に対する侵襲や測定時間等の負担は大幅に軽減され、治療経過中の反復撮像も容易になった。
本講演では現時点で市販されているOCTA機器の特徴を述べるとともに、現時点で判明している緑内障眼に認められるOCTA所見を紹介し、今後の日常診療への応用の可能性について述べる。
印象:
TSNIT からNSTINに変わった。耳側下方(MVZ)の状態をよく見たいから。
FAZは、緑内障の術前術後で小さくなる!
視神経乳頭よりも黄斑周囲の変化の方が鋭敏。

演題3 増殖糖尿病網膜症の治療戦略
演者 矢田眼科医院 副院長
堀江 英司 先生
概要 糖尿病網膜症は重篤である程、バリアー(血液網膜関門)破綻の起きやすい疾患です。治療手段であるレーザーや手術が一方ではバリアー破壊の誘因ともなることから、手技の低侵襲化は正に必須と言えます。MIVS導入以降、硝子体手術の敷居は低くなった反面、むしろ"maximally invasive"な転帰となった症例も散見されます。侵襲と合併症を極力抑えた、失明回避だけでなく視機能の長期温存を目標とした治療戦略が望まれます。また、そのための正確な所見把握と眼内操作には術中の良好な視認性の確保も重要です。私の場合、3Dデジタルアシスト・ヘッズアップディスプレイを用いることで理想的な手術環境を得ており、本システムの有用性についても少し触れさせて頂きたいと思います。
印象:
DMRの術後のフレアー値は、網膜光凝固2000発台だと10から20のフレアー値、1000発台だと1桁のフレアー値をめざす。
DMRの硝子体手術後の緑内障の患者さんは視神経乳頭はpaleとなる。これはVEGFがほとんど無くなりカラカラになるからかもしれぬ。
シリコンは2ヶ月を基本として抜去する。27ゲージでオペして25ゲージでシリコン抜去。10%に眼圧上昇する。その場合は早めにシリコン抜去。

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大塚webカンファ:眼表面の臨床と最前線:2020/11/7

上記18:20より開催された。
オーガナイザー
木下 茂 先生 京都府立医科大学 感覚器未来医療学 教授
大橋 裕一 先生 愛媛大学 学長

第1部ドライアイ関連

座長 渡辺 仁 先生 関西ろうさい病院 眼科 部長
山田 昌和 先生 杏林大学医学部眼科学教室 教授

ドライアイ診療ガイドラインと最新話題
島﨑 潤 先生 東京歯科大学市川総合病院 眼科 教授

ムチンとドライアイ
内野 裕一 先生 慶應義塾大学医学部眼科学教室 専任講師

MGDとドライアイ
鈴木 智 先生 京都市立病院 眼科部長 京都府立医科大学 眼科客員講師

瞬目摩擦とドライアイ
横井 則彦 先生 京都府立医科大学病院教授

第2部 角膜感染症

座長:堀 裕一 先生 東邦大学医療センター大森病院 眼科 教授

角膜感染難症例の診方
井上 幸次 先生 鳥取大学医学部視覚病態学 教授

第3部 前眼部の最新トピックス 19:40~20:00
座長:大橋 裕一 先生 愛媛大学 学長

オキュラーサーフェスの診かた考え方
木下 茂 先生 京都府立医科大学 感覚器未来医療学 教授

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第9回栃眼医獨協眼科病診連携の会:2020/11/06

上記講演会が下記の如く開催された。拝聴。
⽇時︓2020年11⽉6⽇(⾦) 19︓30 〜21︓30
配信会場︓宇都宮グランドホテル桜の間
講演Ⅰ 19︓30〜20︓30
共催︓栃⽊県眼科医会・ノバルティスファーマ株式会社
プログラム
講演Ⅱ 20︓30〜21︓30

1,獨協医科⼤学眼科学教室
講師須⽥雄三先⽣
『VEGF阻害剤治療の現状と課題』

2,東京医科⼤学臨床医学系眼科学分野
教授後藤浩先⽣
『眼腫瘍の外科的治療』

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グラナテック Web カンファレンス:2020/11/06

本日、2020年11月6日(金)12:30~13:15に上記開催された。
拝聴した。
以下、ホームページより

講演概要
主流出路を介する
治療戦略を再考する!

佐賀大学医学部 眼科 講師
石川 慎一郎 先生
主流出路を介する緑内障治療~MIGSを中心に~


熊本大学大学院生命科学研究部 眼科学講座 教授
井上 俊洋 先生
緑内障治療におけるROCK阻害薬の挑戦


【石川慎一郎先生】
 緑内障治療において、20世紀に主流であった主流出路にフォーカスした治療が、2010年代に入って
改めて注目を集めています。これは主流出路をターゲットとした、新しい点眼薬や低侵襲緑内障手術
(MIGS)の登場によって、もたらされたものと言えます。本日は緑内障治療の沿革と、MIGSの種類と
特徴を改めて確認するとともに、経験が蓄積されることにより明らかになってきた、MIGSの主流出路
における関与について触れたいと思います。

【井上俊洋先生】
 眼圧上昇の主な原因は線維柱帯の抵抗異常と言われてきましたが、近年、その抵抗異常は連鎖的に
主流出路全体に影響することが報告されています。ROCK 阻害薬は、この主流出路に直接作用して眼
圧を下げる薬剤なので、この抵抗異常との関係性の解明が、より適正に使用するためのヒントになり
ます。本講演では、ROCK 阻害薬の作用機序を整理すると共に、主流出路の病態に応じた治療戦略に
ついて考えていきたいと思います。

印象
グラナテックは線維柱帯以降の、主流出路の下流にも効く可能性があるため、MIGS後の点眼として適切である。
リパスジルは炎症を抑制する作用がある。
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AMD Clinical Conference 〜Remote〜:20201101

AMD Clinical Conference 〜Remote〜
日時:11月1日(日)10:00〜11:30
総合座長:獨協医科大学埼玉医療センター町田繁樹先生
Keynote Lecture
『AMD最新エビデンスから考える、患者さんのための治療戦略』高崎佐藤眼科佐藤拓先生
Case Discussion
『抗VEGF薬頻回投与例におけるブロルシズマブへの切替症例』市立札幌病院木下貴正先生
『自治医大におけるAMD治療〜ベオビュ症例提示〜』     自治医科大学髙橋秀徳先生
『加齢黄斑変性に対する抗VEGF療法〜実臨床の検討〜』   弘前大学大学院医学研究科齋藤昌晃先生
Discussion
『Specialistが考えるAMD治療のUpdate』
ブロルシズマブを使うときにはSTTAをしてから使う、というのは参考になる。
ブロルシズマブ注射後の炎症は、血管閉塞があることを考えると、肉芽腫性のぶどう膜炎と考えて良いでしょうね。フレアセルメーターをベオビュ注射後1週間後に行う。
その他。
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参天web講演会:緑内障治療のNew Normalを考える:2020/11/01

上記開催された。
日時:11月1日(日)10:00~11:10
テーマ:「Web講演会 緑内障治療のNew Normalを考える」
座長:相原 一先生(東京大学眼科)
ご講演➀:庄司 拓平先生(埼玉医科大学眼科)
ご講演②:本庄 恵先生(東京大学眼科)
テンポラルの下方が脆弱。OCTを見る上でNSTINの方がわかりやすい。
その他、印象に残ったこと。
オミデネパグ(EP2受容体作用)は、ひさびさに第一選択になり得る点眼薬。DUESを起こさない。室温保存。グラナテック(リパスジル)と同様、主経路流出路の流出促進の作用を持つ。
OCTと、OCTAがますます緑内障診断に於いて重要になってきたと感じた。
FAZが参考になるとは!!しかも術前術後で変化する!!!
GCCの方がcpRNFLよりも感度が良い。
1)現在のPPG(前視野緑内障)は
「眼底検査において緑内障性視神経乳頭所見や
網膜神経線維層欠損所見などの緑内障を示唆する異常がある」
状態を指す
2)最近の縦断的解析では、視神経乳頭周囲の網膜神経線維層厚に
先行して、黄斑部の内層網膜厚非薄化が認められる症例がある
3)日本人にも多い、強度近視を伴う緑内障では、乳頭周囲より
黄斑部解析の方が診断には有用かもしれない
4) TemporaI Raphe Signは緑内障性視神経症と他の視神経症
との鑑別に有用かもしれない
5) TemporaI Raphe Signは将来進行するPPGの鑑別に
有用かもしれない

黄斑部血管密度
・緑内障の病期の進行とともに減少する
•中心10度の視野感度と相関する
・緑内障眼において経時的に減少する
・将来の緑内障進行と関連する
FAZ ( Fovea Avascular Zone )
・緑内障眼のFAZ面積は拡大し、真円率は低下する
• OCTAで測定したFAZ面積は眼圧下降手術とともに縮小する

・黄斑部の血管密度が低いと、
将来的な緑内障の進行(RNFL減少率:μm/yr)が早くなる
1)網膜血管の血流減少は神経節細胞死を促進させる
2) OCTA情報はRGC機能不全や血流需要減少を反映している



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