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大塚webカンファランス:2022/06/07

国際医療福祉大学 医学部眼科 主任教授
成田病院 眼科部長
臼井 智彦先生
パンフから。
緑内障の診療は言わずもがな眼圧下降を主体に行われる。多くのケースで点眼薬から開始され、 それが長期間続き、 かつ多剤を使用することも多々ある。そのため点眼薬による眼圧下降以外の作用や影響が前眼部に顕性化することがある。そして点眼でコントロール不良、 もしくは視野が進行した際は濾過手術などの観血的な処置を行うが、 この手術は結膜や強膜など前眼部を切開し縫合を行う術式である。よって緑内障の診療において、保存的、観血的にかかわらず、 前眼部に対して優しい取扱いが重要である。本講演では緑内障診療において、 過小評価されがちな眼表面管理についてお話しする予定である。
要約:
眼類天疱瘡は、チモロール、ジピベフリン、ベタキソロール、ピロカルピンで発症、2〜10年で発症。
レイトステイニングは、薬剤による晩期の角膜染色。上皮障害がなくても染まる。ミケルナは、点眼により角膜上皮のバリア機能が良くなっている。BACは、涙液の油層に置き換わる。BACをテノンのう下注射すると眼圧が上がり線維柱帯細胞がアポトーシスを起こす。BAC入りの点眼を5回/日つけるとブレブが潰れやすい。Deepening of the Upperlid sulcusは濾過胞不全が起きやすい。vicious cycleに陥りやすい。基礎分泌のないドライアイにはヒアルロン酸は逆効果。カルテオロールは角膜知覚の低下を起こしにくい。眼表面に異常が出現してきたときには手術を考える。
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