SSブログ

緑内障の鑑別診断:大塚web講演会:2022/06/09

神戸大学大学院医学研究科外科系講座眼科学分野
教授中村 誠先生
以下パンフより。
緑内障は、特徴的な視神経乳頭陥凹拡大、神経線維束欠損、ならびに水平経線を保った視野欠損を特徴とする視神経症である。しかし、こうした所見は緑内障に特異的なものではない。先天的、後天的疾患でも類似の所見を呈することがある。正しく鑑別しなければ、過剰診療ないし過少診療に繋がる。近年光干渉断層計(OCT)の目覚ましい普及に伴い、ともすれば眼底を見ずに、OCT の結果を鵜のみにすることがある。しかし、OCT は視神経乳頭のリムの色調という重要な情報に関しては無力である。眼底写真もあわせてリムの色調もしっかりと確認することが肝要である。本講演では代表的な鑑別疾患の実例を交えて診断の注意点を解説したい

要旨:
リムの蒼白化は94%で非緑内障性の萎縮特異的。
局所ないし瀰漫性のリムの途絶は、87%で緑内障特異的。
水平経線を保つ視野欠損を呈する視路疾患は案外多い。

nice!(0)