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ノバルティスファーマWEB講演会:2019/11/19

19:00~上記開催された。
演題 実践! 視神経疾患の診断・治療
演者所属 北里大学医療衛生学部 教授
演者 石川 均 先生
以下、ホームページより
概要 視神経疾患の原因には致死的疾患や視機能低下以外、恒常的に全身の神経麻痺等を残す疾患がある。そのため迅速な診断、治療が要求されるが、視神経疾患では通常の眼科診察では用いない特殊な機器、採血、腰椎穿刺、さらに他科との連携治療が必要となる場合も少なくない。しかし、診断にあたって最も重要なのは問診と通常の眼科所見である。本講演では紹介頂いた症例をもとに、最新の視神経疾患の話題に触れて頂き視神経疾患の診断・治療のコツを考えたい。

実際に拝聴して視神経炎のアップデートの出来る非常に良いご講演だった。
視神経炎の予後を決定する悪化因子
自己抗体(抗AQP-4抗体)、球後視神経炎型、MRI上視神経の1/2以上の病変、高齢者。
予後を決定する改善因子
自己抗体(抗MOG抗体)、乳頭炎型前部視神経炎、MRI上視神経の1/2以下の病変、若年者。
視神経疾患を専門施設に紹介するタイミング
無理はしない、抗AQP4抗体陽性、両眼性重篤な痛み悪化のスピード速く脊髄炎合併、視力が0.7〜0.5を下回った時、紹介までは再診はこまめに、中途半端な経口ステロイド治療はしない、もし抗AQP抗体採血可能なら施行。
MRI:視神経疾患では、冠状断・造影T1強調画像が基本。炎症、浸潤、萎縮→ STIRもしくはT2強調画像脂肪抑制法
炎症:造影T1強調画像で造影効果。STIRにて高信号→レーベル、虚血性ではこれらはなし。
クロラムフェニコール:副作用として視神経炎、末梢神経炎!ありうる。
take home message:視神経疾患と対光反射、視神経炎全例ステロイド治療が必要なわけではない。我が国では、視神経炎の中で、10%がmog抗体陽性、12%がaqp4抗体陽性。
aqp4は女性に多く予後が悪い。mog抗体陽性は予後が良い。mogは年齢は2相性。心因性視覚障害は僚眼開放の視野を取ってみると詐病がわかる。ステロイド絶対禁忌視神経症として真菌感染症がある。

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冠状断の例
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