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横浜パシフィコにて上記開催された。2月22日〜2月25日。
私は2月24日(土)に参加してきた。前回参加したときにはソニーの網膜に直接レーザーで結像するカメラDSC-HX99 RNV kitを見たが、その後音沙汰ない。
今回は主に手術画像の記録のための普及版のミラーレスボディを探しに来た。手術顕微鏡に付ける為のボディー。音声付きの高画質動画が簡単に取れるのが魅力。
サイトロンが出品していた天文用の眼鏡。単に−0.25の近視眼鏡のように思う。
弱い近視眼鏡を掛けることによって、やや遠視化すればそりゃー遠くは良く見えるでしょっ、て感じ。モンゴル・アフリカなどの遠視の方が視力が2.0を超えてでるのと同じこと。(これ決して良い眼ではない。遠視。)コロンブスの卵的な発想。
たとえて言うなら、昔の交換レンズが∞止まりだったのが、最近の交換レンズは∞を超えてピントが回る様に設計されているのと同じ理屈。
近視のある方は通常使っている眼鏡をやや強めにあわせたものを天文用として1つ作っておくとこの眼鏡と同じことが味わえるかな。値段にもよるがその方が安いかも。
DSC07442.JPG

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仮想第一助手プログラム:2024/02/18

上記拝聴した。ICCEを久しぶりに拝見。比較的核が小さい症例だったが創口は非常に綺麗でいつもならが感心。
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第30回栃木眼科セミナー:2024/02/16

上記19時より開催された。拝聴した。
演者:眼内レンズ選択を含めた硝子体手術戦略
自治医科大学眼科学講師 新井悠介 先生
座長:自治医科大学 眼科学 主教授 川島 秀俊 先生
演者:抗VEGF時代のアンメットニーズ、糖尿病黄斑虚血(DMI: Diabetic Macular Ischemia)
北海道大学医学部 眼科学 主教授 石田 晋 先生

印象
増殖糖尿病網膜症(PDR)の手術戦略
基本戦略
・増殖膜の活動性が高い場合は布前アバスチン投与を検討
・後極部で裂孔を形成しないように細心の注意
・PVDが不完全な場合は、シリコーンオイル注入を検討

糖尿病は正常に比べて(緑内障ほどではないものの)、GCL体積と内層血管密度が相関しながら低値である!
血流密度が低下しても、蛍光漏出が多い領域では、少ない領域より網膜感度は低下していない!
VEGF阻害はモグラ叩きであるがモグラ(VEGF)は出続けるうちに枯渇する。
虚血に陥った細胞を兵糧攻め!
レーザー:時間とお金をかけない thermal burn
抗VEGF:時間とお金をかけた biochemical burn

DMIに対して期待される治療戦略
虚血網膜に対して代償性のphRVではなく異所性のpaNVが起こる病態メカニズム:
硝子体へ浸潤した白血球がVEGF165を放出することによる血管新生の方向転換
病理的アイソフォームVEGF165の炎症性サイトカイン作用を選択的に阻害
血管新生の誤った方向転換を是正しながら、白血球塞栓をも抑制
網膜血管の再構築・再灌流

虚血領域で網膜感度が残存しているエビデンスが得られており、DMIの病態には積極的に治療介入可能な期間がある。しかし、介入時期を判断する臨床指標は確立されていない。
既存の抗VEGF薬では網羅的にVEGF-Aアイソフォームを抑制してしまうことより、虚血領域への網膜血管の再構築を引き起こすことは期待しがたい。そこで、DMIの治療コンセプトに合致した新しい治療戦略が必要である。
DMIの治療コンセプトとして、paNVを抑制しながら、無灌流領域へphRVを誘導するための標的分子としてNrp1およびSema3Aがある。これらの標的分子に対する抗体製剤の可能性を示す非臨床試験での生物学的根拠が既に得られており、臨床試験も開始されている。
抗VEGFもPRPも、長期間で見ると網膜内層が萎縮する。
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アイセミナー:2024/02/15

以下、19時より開催された。
1. 数値で説明できるように 〜緑内障患者のアドヒアランスを維持する為に(沼 尚吾先生 京都大学)
2. 眼窩底骨折(奥 拓明先生 京都府立医科大学)

印象:
1st choiceとして最も用いられている
FP受容体作動薬(ラタノプロスト等)やEP2受容体作動薬エイベリス
国内臨床試験や使用成績調査から、何らかの眼障害発現率は17~39%長期間使用していて生じうる副作用ももちろん大事だが、アドヒアランス、ドロップアウト予防の観点からは点眼開始後短期で見られる副作用へのケアが大事
・多くの点眼で生じうる刺激感、結膜充血
・炭酸脱水素阻害剤の苦味(味覚異常)
・a2刺激薬の眠気、めまい、徐脈、低血圧
新しい点眼薬を処方した際は先回りして起こりうる副作用を説明しておく

・緑内障の未治療率は78%
・点眼開始1年でドロップアウト率4 0%20%は最初の数か月
・緑内障患者の少なくとも1/4は無自覚
・ベースライン眼圧をしっかり測定する
・ 1st choiceとなる点眼薬でも、何らかの眼障害発現率は17~39%
・開封後は室温保存でよい

・筋絞扼型骨折は早期の整復が必要
・術後HAR85%を超える症例は84.8%であった。
・受傷後1ヶ月以内:脂肪絞扼型、術前HARが高いほど有意に術後眼球運動障害の改善を認めた。
・陳旧型、再手術症例は改善率が下がるが、手術の効果は見込める
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緑内障診療のほっとな話題:2024/02/09

19時より上記開催された。拝聴した。
プログラム
日本医科大学 眼科助教
白鳥 宙先生
サステナブルな薬剤選択のコツ
講演要旨
緑内障治療の基本は点眼薬による薬物治療であるが、実際の点眼アドヒアランスはドクター
が考える以上に悪く、長期にわたって正しく継続治療することは患者にとって決して簡単な
ことではない。良好なアドヒアランスを維持しながら長期間の治療継続が可能となる、サス
テナブルな薬剤選択のコツについて講演したい。

福井県済生会病院
眼科部長
新田 耕治先生
緑内障リスク因子のHot Topicsと
疾患啓発の取り組み
講演要旨
緑内障発症や進行の危険因子の1 つに角膜の生体力学的特性である角膜ヒステリシス(CH)
があり、視野進行速度、重症度などと関連する。将来、眼球後部の生体力学特性をCHが代用
しバイオマーカー的な役割を果たす可能性もある。また、世界緑内障週間を間近に控え、緑
内障の早期発見に関する取り組みについても講演したい。

印象:PAP眼(Prostaglandin Associated Periorbitopathy )では、眼圧を測る際、顎を前に出すようにすると測りやすい。
ヒステリシスについて
Br J Ophthalmol
. 2015 Jun;99(6):746-51. doi: 10.1136/bjophthalmol-2014-305962. Epub 2015 Jan 2.
Significance of corneal biomechanical properties in patients with progressive normal-tension glaucoma

Jong Hyuk Park 1 , Roo Min Jun 1 , Kyu-Ryong Choi 1
Affiliations expand
PMID: 25555704 DOI: 10.1136/bjophthalmol-2014-305962
Abstract

Aim: To investigate the clinical significance of corneal biomechanical properties assessed using an ocular response analyser in patients with progressing normal-tension glaucoma (NTG).

Methods: In this retrospective study, we included 82 eyes of 82 NTG patients who had been receiving topical anti-glaucoma medications. Patients were allocated to two groups based on the mean value of corneal hysteresis (CH) and the status of progression. The assessment of progression was based on the trend analysis using mean deviation slope. Uni- and multivariable logistic analyses were constructed to identify factors associated with increased odds of progression, including CH, central corneal thickness (CCT), and retinal nerve fibre layer (RNFL) thickness.

Results: Forty-six eyes (56.1%) reached the progression criteria. Eyes with progression had lower CCT (530.2±38.6 vs 549.4±38.3 μm, p=0.03), thinner average RNFL thickness (70.6±16.1 vs 82.8±17.4 μm, p<0.01), lower CH (9.4±1.3 vs 10.8±1.4 mm Hg, p<0.01), and lower corneal resistance factor (9.3±1.3 vs 10.4±1.8 mm Hg, p<0.01) than eyes without progression. CH and CCT were significantly correlated (r=0.44, p<0.01). Upon multivariable analysis, CH (β (B)=0.32 per mm Hg lower, p<0.01) and average RNFL thickness (β=0.96 per μm lower, p=0.04) remained statistically significant.

Conclusions: Corneal biomechanical properties are correlated and associated with the progression of visual field damage in NTG patients. These findings suggest that CH can be used as one of the prognostic factors for progression, independent of corneal thickness or intraocular pressure.

Keywords: Cornea; Glaucoma.

Published by the BMJ Publishing Group Limited. For permission to use (where not already granted under a licence) please go to http://group.bmj.com/group/rights-licensing/permissions.

(ヒステリシスとは、物質の状態が、現在の条件だけでなく、過去の経路の影響を受ける現象の事を言う。角膜に空気圧をかけると、圧平状態を経てわずかに窪み、その後再び圧平状態を経て角膜形状は復元される。一般的にはこの復元の程度を角膜ヒステリシスと呼び、眼球弾性と関連するため、眼圧値そのものや、眼圧が視神経および篩状板に及ぼす力に影響を与えているものと考えられている。すなわち、角膜ヒステリシスが低ければ、低い眼圧でも視神経障害が生じやすいと考えられている。
正常眼圧緑内障を対象とした本論文では、視野障害進行と角膜ヒステリシスに関連があったと報告されている。)

Take home messages
● PAP眼やマスク装着でGAT測定が困難な症例が増えているが、やはりGAT測定にこだわりたい。
●角膜ヒステリシスが緑内障の進行危険因子としての報告が増えているので角膜ヒステレシスを加味した緑内障管理が望まれる
●ORAにて測定されるIOPgやIOPccがCCTやCHの値によって乖離をもたらすので測定値の解釈には注意を要することがある
●学童近視眼や強度近視眼では緑内障の早期発見のために数年に1度の定期的な画像撮影が望ましい

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中外製薬Web講演会:2024/02/06

上記開催された。拝聴した。
プログラム
演題1:nAMD治療におけるバビースモの今
演題2:DMEにおけるバビースモへの期待
座 長:東京女子医科大学眼科 教授・基幹分野長 飯田 知弘 先生
演者1:東京女子医科大学眼科 准教授 丸子 一朗 先生
演者2:順天堂大学医学部附属順天堂医院眼科学 教授 中尾 新太郎 先生

印象:バビースモ:アイリーア
nAMD:TENAYA/LUCERNE 併合解析
DME: YOSEMITE試験・RHINE試験
滲出のない新生血管(ほとんどタイプ1)は、正常な脈絡膜毛細血管に対して有用。
維持期はバビースモは2ヶ月以上開けないとならない、2ヶ月縛りがあるので積極的に打てない。

バビースモの現在の立ち位置
DME:長期にわたって恩恵のある薬剤。
4ヶ月目から差が出る薬剤。
AMD:抗VEGF抵抗例を減らす効果?があるかもしれない。

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