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細隙灯、手術顕微鏡の鏡筒超広角仕様に改造計画

細隙灯、手術顕微鏡の鏡筒を、超広角仕様に改造することを計画している。
imdiygoさんに依頼することにしている。日本の会社数社に依頼したが、どの会社も採算面からしばらくして「今回はやめました」とのこと。それでこの会社に依頼することにした。いくつか実体顕微鏡を研究検討されたとのことで、細隙灯の現物を改造して頂けるというご返事を頂いた。
 西ドイツ製のツアイス製隙燈を基本に考えているが、この細隙灯は統一前の西ドイツ製ということだけあって非常に古く、光学部は保存状態が良いのだがスリット部の機械的な潤滑がうまくいかなくなっている。また、接眼部鏡筒は、現行のツアイス製の細隙灯に合わない。なぜならプリズムの光の出口が偏芯して設計してある。要するに上下を逆にして取り付けても昔のタイプであったら大丈夫だったのが、現行のタイプだとひっくり返しに取り付けることができない。昔のタイプの細隙灯を改造してもあまり役に立たないことになる。先ほどかいたように昔のタイプの細隙灯はスリットが動かない。オーバーホールでなおすことが出来るか否か。超広角、と言ってどの程度かというと、天体望遠鏡用に作ってある接眼鏡は焦点距離は3.7ミリ、4.7ミリとかなり高倍率になるが、110度というのもある。ツアイスの純正の接眼鏡と比較すると2倍強ある。面積にすると4倍。
倍率だけ高くして、見かけの視野を広くとり、その結果、今ある細隙灯の視野と同じ実視界とする。

NASAにいたナグラー氏の開発した天体望遠鏡用の超広角接眼鏡。倍率はかなり高くなる。3.7ミリ、4.7ミリなどの焦点距離が短焦点のものしか110度のものはない。
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現行のツアイスの細隙灯。鏡筒を分離すると偏芯した2眼のプリズム入口が見える。
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昔のタイプ(West Germany製)の同じ部位。上下ひっくり返っても取り付く。
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現行のツアイスのビズ手術顕微鏡の鏡筒。ルメラ700を購入したため鏡筒が一つ余っている。これを超広角仕様に改造しても良い。左近ヘッドアップでモニターを立体視して手術する方法が出てきているので、今後超広視界の需要は少なくなる可能性はある。レンズが好きな物にとっては超広角の手術顕微鏡を覗いてみたい希望はある。
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