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第10回 Team Macula in 岡山:2021/06/26

滲出型加齢黄斑変性に対するブロルシズマブスイッチ後の短期経過:2021/06/25
座長:白井病院 診療部長
水川 憲一 先生
演題 滲出型加齢黄斑変性に対するブロルシズマブスイッチ後の短期経過
演者 川崎医科大学 眼科学1 講師
鎌尾 浩行 先生
特別講演1
演題 OCTにおける中心窩撮影と定量解析の注意点
演者 川崎医科大学附属病院 眼科 視能訓練士
荒木 俊介 先生
特別講演2
座長 川崎医科大学 眼科学1 主任教授
桐生 純一 先生
演題 加齢黄斑変性診療の基本と最新知識
演者 日本赤十字社 大津赤十字病院 眼科部長
山城 健児 先生
概要 演題:OCTにおける中心窩撮影と定量解析の注意点
川崎医科大学附属病院眼科  視能訓練士 荒木 俊介 先生
現在、光干渉断層計(OCT)は様々な眼底疾患において、診断、治療方針の決定、治療効果の判定や経過観察などに欠かせない検査となっている。59施設68名の視能訓練士を対象としたアンケート調査によると、この重要性の高いOCT検査を98%の施設で視能訓練士が担当していることが分かった。その中で、中心窩の撮影時に網膜の層構造を意識する者は46%、foveal bulgeは26%にとどまった。また、網膜厚マップの解析時にセグメンテーションエラーを確認していない者は32%に達した。
 近年、撮影装置の自動化に伴い、操作の不慣れな検者でもワンタッチで簡単に断層像の取得や網脈絡膜厚を定量することが可能である。しかし、検者はこのようにして得られたデータを鵜吞みにせず、正確性や信頼性を判断することが重要である。本講演では、アンケート調査の結果を踏まえながら、中心窩を捉えるためのランドマークや固視不良への対策、定量解析におけるピットフォールなどについて、実際の症例を提示しながら解説する。

演題:加齢黄斑変性診療の基本と最新知識
日本赤十字社 大津赤十字病院  眼科部長 山城 健児 先生
加齢黄斑変性に対する抗VEGF治療が承認されてから10年以上が経過した。この10年以上の期間に薬剤の種類も徐々に増え、治療レジメンにも様々な工夫がなされてきた。しかし、どの薬剤を選択して、どのレジメンで治療を進めていくのかについては医師の裁量に任されており、担当医師の知識や経験によって治療結果に差が出ることが問題になり始めている。特に最近になって新たな抗VEGF薬が開発されて治療薬の選択肢が広がり、同時にパキコロイドという新たな疾患概念が普及してきたことによって、加齢黄斑変性診療を担当する医師に求められる知識も増えてきた。本講演では加齢黄斑変性診療に必要な基礎知識をまとめたうえで、現時点で知っておくべき最新の知見まで説明したい。


印象:
ベオビュの副作用は1ヶ月以内、2ヶ月以内が多い。中心窩は在胎25週ごろから網膜内層が周辺に移動していくことで中心窩陥凹形成が始まる。生後1から2年で成人と同等になる。陥凹が消失しているときには内層に注意して撮影する。黄斑前膜の撮影は内層が途絶する所を中心窩として撮影するが、ステージ3以降は内層が途切れないので注意。中心窩の高輝度反射は、中心窩のパラボラ反射によって生じる。これは必ずしも中心窩をとらえているわけではない。Foveal bulgeは、中心窩で見られるEZの隆起。また、これは視機能と関連の深い指標で視機能に関連する。バルジの頂点は中東側に移動していることが多い。
RAPは、CNVというよりNMVと言った方がよい。RAPはtype3。海外は、ドルーゼン由来のpcvはない。pcvはすべてパキコロイド由来なんだ!?pcvはパキコロイド由来とドルーゼン由来があるというのが日大の先生方。遺伝子が違う。(CFH162VのGはAMDが発症しやすいドルーゼン系、Aはパキコロイド系)
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