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交差法立体視

交差法立体視は、立体写真の左右が多少離れていても立体視できる。対して平行法は写真を小さくして遠くから眺めるなどの工夫をするか、ビュアーを作って近方で見る。一旦慣れてしまえば交差法の方が応用が利くように思う。ただし交差法と平行法では写真を入れ替えなくてはならない。単に天地を逆にしただけでは駄目で切って左右を入れ替える必要がある。
 木星の衛星が木星の本体を横切っている様子。この衛星はガニメデといい、木星本体と輝度がほとんど変わらず木星を通過中はガラス玉のように見える。
今年の夏は大気の状態が落ち着かず天気が悪かった。連日晴れたが上空の大気の流れが活発で条件が良いとは言いがたい。

木星の立体写真は、この遠さ(最短で光の速さで35分:太陽からの平均距離は7.78×108キロメートル(約5.2 au))で視差を同時に認めることは不可能なので、時間を置いて撮影した2枚を立体視用の写真として並べて使用する。当然時間差が大きい方が視差も大きくなり立体感も強くなるが、木星本体が小さく見えるし、融像が難しくなることもある。その点、時間間隔が少ない方は自然に見え立体視もすんなりとできる。どちらが良いかは好みの問題。
ガニメデの影が木星面の左にある。半世紀前のSF映画、『2001年宇宙の旅』シリーズに登場する木星面の漆黒の穴のようにも見える。この時代にも木星面を望遠鏡で見て衛星の影からヒントを得たのかも知れない。
木星&ガニメデ立体写真(交差法) のコピー.jpg

ガニメデ立体写真(交差法).jpg
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