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第37回日本糖尿病合併症学会・第28回日本糖尿病眼学会総会:2022/10/21-22

上記出席している。
ガイドラインにはまだ載せていないが、糖尿病網膜症にたいする光凝固術は、パスカルだと弱すぎる場合があり、通常のアルゴンレーザーで打ち直す必要があると言うこと。優しい破壊王(自称)?こと村田先生のお話しは面白く、DMEの治療は2回程度抗VEGFを注射してからMaを直接光凝固する。OCTで赤・白く腫れている周辺部分にMaがあることが多くこれをPCのターゲットにする。中心窩にターゲットがある場合は繰り返しの抗VEGF注射になるが適切なところで切り上げて硝子体手術を行う。硝子体手術後に抗VEGF注射する場合、効果の持続時間は術前の状態と比較してさほど変わらないという論文も出ているので積極的に硝子体切除術をすべきである。
糖尿病患者さんに対する、stigma, アドボカシーの概念を勉強した。患者さんに対する接し方を変えないと・・。

学会の帰りに花山天文台に京都で大学生をしている甥と立ち寄った。
甥は小学生の時には天体望遠鏡を買ってやるなど何とか星に興味を持って仲間に引き連りこもうと思っているが果たせずにいる。花山天文台は、タクシーも迷うほどの迷走山道だが、バスも出ている。太陽研究家の京大名誉教授・柴田先生のご講演と案内付きで約2時間、2000円の寄付が必要。シーロスタットの実演、ザートリウス18センチ屈折でのHα線観察(ただしモニターのみ)、白色光太陽望遠鏡の観察、45センチ屈折鏡は眺めるだけで覗けないが駆動方法は重りによる重力駆動。今も現役で動くが、世界中この駆動方法で動く天体望遠鏡はここだけとのこと。50センチ木辺鏡(亡くなられましたがアマチュアのお坊さんで、レンズ和尚といわれていた)のシーロスタットは圧巻。焦点距離20m木辺鏡直焦点の太陽灯映像は20センチ直径があり、明るすぎる投影像ながらそれを見ながらスリットで分光器に誘導する。沢山のフラウンホーファー線を直接見たのは初めての経験。京都に行く機会があったらタクシーでも気軽に行けるので時間が合えば是非おすすめ。中学生と高校生の家族連れもおられた。ご存じの方も多いと思うが、この天文台は明治時代の建物が残っており、老朽化はあるが風情もある。歌手の河島英五、クイーンのブライアン・メイ、作曲家の喜多郎などにも縁がある。
維持にはとにかくお金が必要とのこと、年間一千万円の維持費がかかるそうで、そのために一般公開などで資金集めが必要。さもなくば取り壊されるとのこと。

https://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/~shibata/2017/p18-19天文台.pdf

https://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/open/kwasan/donichi.html

行く機会があったら是非ご協力を。

花山天文台.jpg

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