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第12回 Surugadai Ophthalmic Clinical Conference :2023/04/15

上記17時より拝聴した。
<プログラム>
『当院における硝子体手術の周術期管理』
榊原拓也 先生(日本大学アイセンター)

『黄斑円孔と近視性牽引黄斑症の治療戦略』
岩﨑将典 先生(日本大学アイセンター)

『遺伝性網膜疾患の鑑別』
田中公二 先生(日本大学アイセンター)

『加齢黄斑変性〜実臨床に役立つ診断と治療の基本事項とアップデート〜』
森隆三郎 先生(日本大学アイセンター)

印象:黄斑円孔は次の日にSS-OCTを行い閉鎖しているかどうかを確認する。24時間はうつぶせになる。
剥離の場合は術後2時間のうつ伏せを行うがその後の管理は場合による。
(当院では円孔が500μ以下なら翌日まで、それ以上だと3日間うつ伏せとしている。)MHの手術ではILMpeelingは、BBG以外にTAを併用した方が立体感が得られ手術が容易になる。(250μ以下がsmall MH、400μ以下がmedium size MH。)近視性牽引性黄斑症は,中心窩はくりがあったら積極的に手術する。血管と硝子体の癒着牽引が近視性牽引性黄斑症の原因と考えられる。
網膜色素変性は、視覚障害の2位。4000から8000人に1人の頻度。日本では半分以上孤はつ例。黄斑浮腫はTA,CAI,等を使用する。黄斑上膜は22%にあるが、手術するかどうかは議論の分かれるところ。ビタミンAはスタルガルト病は害になることもある。DHAや、ルテインは害がないので使用する。アダプチノールはキサントフィルのなかまであまり効かないので最近は使用しない。ウノプロストンは限定的。バイアグラは青視症を起こす。ビタミンEは使わない。
クリスタリン網膜症はアジアに多い。(4−5倍)晩期には失明することあり。角膜輪部に血症があることがある。1937年にBietti先生が発見。湯沢(yuzawa)分類が有名。Stage1-Stage3(全萎縮)コロイデレミアと酷似。outer retinal tubulationの出現は末期。
Trickle like AMD:trickling=滴状の萎縮を呈する進行性の萎縮型AMDがある。
癌関連網膜症(CAR):
網膜色素変性との鑑別を要する疾患:ERGはフラット。GPは真ん中しか視野がない。眼底は色素沈着がない。FAでリークがある。癌関連網膜症!抗リカバリン抗体陽性(網膜抗体):自己免疫網膜症。分子相同性。(CRA)

森隆三郎先生の特別講演
drusenoid PEDとPEDは内容物で鑑別。Cuticular drusenは滲出物が網膜色素上皮かにある。reticular pseudodrusenはRPEを規定として上方に向かう三角形をしている。
Pacychoroid diseaseには、
1, CSC
2, PPE
3, PNV
4, PCV
(5, FCE (Focal choroidal excavation ) 6, PPS)
中心窩を外れたものでもアルゴリズムどおりレーザーすると暗点になり患者さんは不満となりうる。病型にかかわらず今は抗VEGF剤が第一選択。Pachychoroidの影響が強い症例はPDTもありうる。SRFの存在はより良い視力との関連がある。拡大しないSRFは視力に影響しない!PEDも視力に影響しない。IRFは直接視力に影響する。

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