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グラアルファ Web カンファレンス 開放隅角緑内障治療のエビデンス R5:2023/04/17

上記開催された。拝聴した。
開催
2023年4月17日(月) 19:00~20:00
演者
神戸大学大学院医学研究科 外科系講座眼科学分野 教授 中村 誠 先生
概要
緑内障診療ガイドラインが改訂され、第五版となった。第四版から試みられていたMINDS形式にさらに準拠し、エビデンスを重視する内容となった。治療面で特記すべきは、薬物治療としては、第四版と第五版の間で承認されたEP2作動薬と新たな配合薬の記載の追加であろう。とりわけ、アドヒアランスの観点から配合薬の意義が高まっていることは強調されている。
手術治療としては、低侵襲緑内障手術(MIGS)が脚光を浴びているが、多様なデバイスや術式が乱立し、どの術式が望ましいかのエビデンスは少ないことが指摘されている。
一方、多機関共同比較試験(TramTrac study)で谷戸式マイクロフック線維柱帯切開術(μTLO)がトラベクトームに非劣性であることが示された。また、μTLOが奏功する背景因子に関する研究も蓄積されつつある。
本講演では緑内障診療ガイドラインの改訂の歴史を振りかえりつつ、令和5年現在の開放隅角緑内障の治療のエビデンスを概観したい。

印象:
ブリモニジンで角膜混濁が起きる。ただし日本でしか報告がない。Netarsudilとlatanoprost配合薬(ROCKLATAN)が参天製薬から発売される予定。リパスジルよりも効果が高い。1回/日の点眼で良い。
トラベクトームとμTLOの成績には差がない。長期成績は不明。
コーワのウェブカンファなのに、リパスジルよりネタルスジルの方が効き、トラベクトームは医療経済上μTLOに劣るなんて、コーワさん、会社的に危機です。点眼薬を長く使うと成功率が減少する。理由はシュレム管以降の主経路の病理学的萎縮が原因か。術前にリパスジルを積極的に使った方が良い。抗凝固剤は、Trabeculectomy と Tube手術のときには中止した方が良い。
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