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ノバルティスウェブカンファ:2019年11月26日(火)

19:00より上記開催された。
演題1
当院における網膜疾患の治療戦略
演者所属1
川崎医科大学附属病院 眼科 講師
演者1
鎌尾 浩行 先生
演題2
当院での角膜疾患の管理および加療
演者所属2
川崎医科大学附属病院 眼科 講師
演者2
藤本 久貴 先生

以下、ホームページよりコピペ
概要
①近年の分子生物学の進歩により、眼科領域においても様々な検査方法や治療方法が開発されている。その中で、血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬と多項目迅速PCR検査は、加齢黄斑変性と感染性ぶどう膜炎の治療戦略を大きく変えた。そこで、川崎医科大学における加齢黄斑変性に対するVEGF阻害薬の投与方法を過去の臨床試験に触れつつ紹介するとともに、これまで行った多項目迅速PCR検査についても紹介したい。
②角膜疾患は「ドライアイ」などの軽症例から、角膜移植を要する重症例まで、多岐にわたります。当院で角膜疾患に対して行っております検査のポイント、診断の要点、治療の方法論とその意義について、できれば系統的にオーバービューできればと思います。
時として角膜疾患には希少疾患とも呼ばれるべき疾患も含まれますが、その病態がcommon diseaseと連続体を成していることもあります。そのような「連続体」としてのとらえ方が少しでも病態理解の一助となれるような解説となれば幸いです。

以下、私のレジメ
川崎医大のAMDの治療方針として、抗VEGF治療の導入期のみを基本とする。3回投与して4週間後の黄斑浮腫の確認をする。導入期後、4週間において黄斑浮腫無しの場合、抗VEGF治療の休薬をして経過観察。経過観察中再発あったらTAEへ。(ただし再発期間−2Wから)。経過観察中再発無しの場合は休薬1年後まで経過観察しその後近医へ。
導入期4Wにおいて黄斑浮腫があった場合は、抗VEGF治療(TAE)+PDT
慢性網膜壊死(CRN)とは、免疫不全に発症するCMVによる閉塞性網膜血管炎。程度はARNと比較して軽度。CRNは新生血管緑内障を引き起こすことがある。治療は抗サイトメガロウイルス化学療法(バンガンシクロビル内服、ガンシクロビル点滴)と汎網膜光凝固。類天疱瘡は、抗BP180抗体強陽性115.3(基準値9.0以下)、眼球癒着、初期にはドライアイ、白内障手術は禁忌。0.1%フルオロメトロン点眼+抗菌剤。円錐角膜とは、角膜の菲薄化、非対称、急峻化を伴う。最近のカシア2検査が有効。CMV角膜内皮炎:0.5%ガンシクロビル6回/日点眼、角膜内皮炎なので角膜厚が厚くなる。片眼性の内皮減少は、CMVに注意!:0.5%ガンシクロビル1回/日で治療。角膜の後部多形成内皮ジストロフィは良くある病気で白内障手術の時に注意。DSAEK:Descemet's Stripping and Automated Endothelial Keratoplasty:内皮シートを挿入ー厚さ0.1ミリ程度。1−2週間の入院、手術時間90分、局所麻酔下も可。生着率90%程度。

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