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埼玉眼科病診連携クリニカルカンファレンス:2023/08/26

上記は移調した。15:30より
座長 蕪城 俊克 先生 (自治医科大学附属さいたま医療センター 眼科 教授) 
【講演Ⅰ】『自治医科大学さいたま医療センター眼科におけるぶどう膜炎初診患者の後ろ向き調査』
演者 田口 諒 先生 (練馬光が丘病院 眼科)       
【講演Ⅱ】『ぶどう膜炎レクチャーシリーズ2 ベーチェット病』                         
演者 蕪城 俊克 先生 (自治医科大学附属さいたま医療センター 眼科 教授)
 
【特別講演Ⅰ】『硝子体手術の進歩とロボット手術』                   
演者 中尾 新太郎 先生 (順天堂大学大学院医学研究科 眼科学 教授) 

【特別講演Ⅱ】『緑内障手術療法の進歩』          
演者 谷戸 正樹 先生 (島根大学 医学部眼科学講座 教授)

印象:ベーチェット病の治療は視力を脅かすかどうかで、シクロスポリンA内服か、生物学的製剤(バイオシミラー含む:インフリキシマブ、アダリムマブなどのTNF阻害薬)を使用する。詳細は、「ベーチェット病診療ガイドライン2020とベーチェット病の皮膚粘膜病変診療ガイドライン(2018)の治療に関する記述」を参考にする。
 術後の腹臥位の期間を決めるのに、オプトスのガス下FAFが参考になる。マイラゲルの除去はΦ3ミリの吸引で取る。 ダビンチは20ミリの精度。眼科のロボット手術は20μの精度がある。ダビンチのような大ざっぱな機械(ロボット)は眼科手術には使えない。内視鏡をロボットに持たせるという発想だが、残念ながら内視鏡のユーザーから言わせていただくと内視鏡になれると、この程度の処置はロボットなしで可能である。
 モリア・ジャパンのモリア谷戸式トラベクロトミーフックが2022年に発売された。これはフック先端が深く差し込みすぎないように先端が工夫されている。TMHの術後眼圧は、術前眼圧x2−15%と予測される。AhmedとTrabeculectomyの比較では、効果はレクトミー、安全性はアーメド。バルベルトはレクトミー不成功例では再レクトミーより効果あり。
1−2−3の法則
点眼治療中、常に12mmHgを超えている、−6dB以下のMDの緑内障
点眼治療中、20mmHgを超えた時点
点眼が3ボトル必要になった時点。
 ECPは血管新生緑内障・ぶどう膜炎・高齢者などの防水産生機能が落ちている方にはやらない方が良い。
 TMHによる出血ですぐに凝固する様な出血は毛様体を傷つけている可能性がある。レクトミーよりもアーメドを先に行うこともある。プリザーフローはレクトミーよりも効果は薄い。高齢者・高齢のぶどう膜炎続発性緑内障にはレクトミーよりもアーメドの方がよい。PAPがあるとレクトミーが効きにくい。理由はPAPが圧迫眼帯様の効果があるので効きにくい。BACのはいっている点眼薬を使用するとやはりレクトミーの効果は落ちる。


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