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ノバルティスファーマweb講演会:2020/03/11

19:00~上記開催された。以下ホームページより。
テーマ 長期視力維持のためのAMD治療
演題1 AMD治療のunmet needsを考える
演者所属1 杏林大学/武蔵野眼科
演者1 山本 亜希子 先生
演題2 Fluid Control を再考する
演者所属2 群馬大学
演者2 松本 英孝 先生
概要 今回のWeb講演会では、「長期視力維持」をテーマに、
講演1では山本先生より、抗VEGF薬登場後、長期にわたり視力を改善・維持できるべくレジメン等、様々な工夫などが行われてきましたが、現状での残された課題、AMD治療の Unmet needs をご紹介頂きます。
講演2では松本先生より、OCTを用いて、疾患活動性(Fluid)をどのように評価するのか?
エビデンスに加え、症例も交え、その臨床的意義について、ご紹介いただきます。
本Web講演会を、AMD診療に携わる先生方にお役立ていただけますと幸いです。

以下、私のまとめ
CSCでは視力に比べSRFが多い、脈絡膜が厚い、RPE隆起は低いことが多い。CNVがなく出血がない。CNVの有無をOCTAで確認する。
AMDの僚眼には5年後に43%に発症のリスクがある。4週毎に投与が必要なのは治療反応が見られている場合。治療反応が乏しい場合、造影所見を見直す、スイッチ又はスイッチバックする、最もdryになった所見を基準に投与間隔を延長、治療による恩恵がない場合は中止。last eyeでない場合、12週又は16週間隔でのdryマクラが3回確認できた時点で中断を考慮。中断後は毎月診る。治療間隔が延長できる症例には僚眼の発症に注意。AMDのラニビズマブ毎月注射の研究としてMARINA(ocult CNV), ANCHOR(Classic CNV)がある。HORIZONでは2年から4年目の平均4.2回/年のラニビズマブ注射では視力を維持できず、SEVEN-UP STUDYでは平均1.6回/年の注射でベースラインより視力が低下する。EXCITEでは、ラニビズマブ1回/3ヶ月の注射では毎月投与に及ばず視力を維持できず。PrONTO では、毎月OCTを施行してfluidあればラニビズマブを投与(PRN)で滲出をコントロール視力を維持できた。ALTAIRでは、アフリベルセプトにてTAEの効果を実証した。VIEW STUDYでは、SRF, PED, IRFの有無で視力経過を見たところIRFの有無のみが視力の経過の善し悪しに影響した。要するにベースラインfluidの種類で、Intraretinal fluid (IRF)のみ視力予後不良。
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