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MERCURY研究ーDMEの治療:楠原仙太郎:2021/01/28

上記19時より開催された。拝聴した。
演題 MERCURY研究の結果からDME患者さんの長期的な視力維持を考える
演者 神戸大学大学院医学研究科外科系講座眼科学分野 講師
楠原 仙太郎 先生

印象:DMEの治療は強いエビデンスを持つ標準治療の抗VEGF薬のIntensive治療で開始することが原則。また、MERCURY研究を含む臨床データにおいても抗VEGF薬の注射回数が多いほど視力改善が良い傾向にあることがわかっている。DMEの病態を考えると実臨床で良好な視力を長期にわたって維持するには視力が低下する前に治療を開始することが大切である。0.5を下回って治療を開始しても0.5を上回ることは希。

以下、ホームページより。
概要 日本人DME患者を対象とする、初の第Ⅳ相、多施設共同、前向き観察研究であるMERCURY Studyについて、その意義と得られた知見についてご講演いただきます。
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未熟児網膜症とラニビズマブ:2021/01/26

上記本日開催され、拝聴した。
開業医にはあまり縁がない疾患だが、分類、ステージや、ラニビズマブと網膜光凝固の作用機序、適応の差などは知っておいた方がよいだろう。AP-ROPに対しては網膜光凝固よりもラニビズマブの方が効く可能性がある。スクリーニング対象は、在胎32週未満、または出生体重1500g以下は必須。

以下ホームページより。
開催日時 2021年1月26日(火)19:00~20:00
演題1 未熟児網膜症治療のポイント
演者 福岡大学医学部総合医学研究センター 教授
林 英之 先生
演題2 福岡大学病院における未熟児網膜症治療の実際
演者 福岡大学医学部眼科学教室 助教
高橋 理恵 先生
概要 ■林 英之 先生 抄録
未熟児網膜症(ROP)は現在でも周産期失明原因の第一位である。ROPの多くは自然治癒するが、一部の例は治癒せず進行し失明まで含む高度の視力障害に至る。ROPの治療には、長らく網膜光凝固療法が行われてきたが、治療抵抗例があることや、治療後の近視化などの合併症が知られてきた。最近、第III相臨床試験であるRAINBOW試験が行われた結果、ROPに対する抗血管新生因子(VEGF)薬ラニビズマブ硝子体注射の使用が認可された。ラニビズマブは強力な効果を示し合併症が少なく、今後のROP治療に大きな役割を果たすと期待されている。今回の講演では、ROP疾患概念・病態、RAINBOW試験結果、ROP治療のポイント、治療介入のタイミング 成人と未熟児における投与手技の違いなどについて述べる。
■高橋 理恵 先生 抄録
ラニビズマブが未熟児網膜症に対して2019年11月に承認されてから1年経過し、光凝固療法以外の治療選択肢として広く認められている。ラニビズマブ硝子体注射の効果は極めて強力で即効性があり、重症例に対する治療効果が期待できるとともに、光凝固後の合併症とされている高度近視、視野狭窄発生の可能性が低くなると期待されている。しかし注意すべき点として、ラニビズマブ注射後にいったん網膜症が軽減した後に、一定の割合で再燃して、追加治療が必要になる症例があることが知られている。この追加治療のタイミングを見逃さないことがラニビズマブ硝子体注射治療の結果を左右するといっても過言ではなく、そのためには術後の経過観察に注意が必要である。本講演では抗VEGF注射後の経過、ならびに当院での硝子体注射治療の実際と新生児科との連携について解説する。
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眼内炎症のスクリーニングに役立つレーザーフレアセルフォトメトリー:2021/01/25

上記、19時より開催された。
防衛医科大学校眼科教授竹内大先生によるご講演。
フレアー値は、白内障手術後、小切開創でも180日以降でも上昇している。フレアー値だけで無く黄斑厚も厚くなっている。また、デキサメタゾン単独投与よりもブロムフェナック単独投与の方がフレアー値、黄斑厚ともに経過が良いことが報告されている。
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NHKスペシャル「わたしたちの“目”が危ない 超近視時代サバイバル」

上記、1月24日の21時より放映され視聴した。大野京子教授、梶田雅義先生が出演されていた。
外で1000ルクス以上の光に当たること、3つの20(20分おきに20秒、20フィート以上の距離のものを見る)などが紹介されていた。その他、保険未適応の100倍アトロピンや、遠近両用のコンタクトレンズなどが紹介されていた。
オルソケラトロジーについては触れていなかった。

以下、NHKホームページの番組の紹介よりコピペ。
私たちの目が危機に陥っている。近視は、白内障や緑内障の他、うつや認知症など、目と直接関係なさそうな病気とも関わるという。実態に迫ると共に、対策法も示していく。
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眼科コールドケース2021:2021/01/21

上記開催された。予定よりも1時間以上拡大して開催された。
難症例を硝子体手術のビッグネームの先生方がプレゼンされた。
見応えあり。
開催日時 2021年1月21日(木)19:00~21:24
印象:
感染症の際の対策についてレビューできた。以前から言われているようにポピドンヨードの眼注が即効性があり良い。その他、駆逐性出血あり、感染症あり、短眼軸16㎜!の滲出性網膜剥離あり。

以下、ホームページより
オーガナイザー 国立病院機構京都医療センター 
喜多 美穂里 先生
ミニレクチャー
演題 難治性の糖尿病黄斑浮腫を考える
演者 福井大学 
高村 佳弘 先生
パネルディスカッション
パネリスト① MIE眼科四日市
大澤 俊介 先生
パネリスト② 横浜市立大学
門之園 一明 先生
パネリスト③ 愛知医科大学
瓶井 資弘 先生
パネリスト④ 近畿大学
日下 俊次 先生
パネリスト⑤ 洛和会音羽病院アイセンター
栗山 晶治 先生
パネリスト⑥ 大阪市立大学
本田 茂 先生
パネリスト⑦ 福井大学
高村 佳弘 先生
パネリスト⑧ 国立病院機構京都医療センター
喜多 美穂里 先生
概要  この度、8名の経験豊富なパネリストをお迎えし、難症例(いわゆるコールドケース)や稀な症例、治療選択に苦慮した症例、またそれらに対する新しい手術手技などのビデオ呈示に続きその症例のどこが難しいのか、それにどういう対策で臨めば良いのか、逆に何をしてはいけないのかなどを討論して頂きます。本講演会が先生方の今後の診療にお役に立てれば幸いです。
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眼科医会理事会:2021/01/20

本日19:10より上記開催された。前回に引き続きZOOMによる。
ZOOMでもほとんどリアルと同じに会議は進む。違和感はない。
集談会や講習会もすべてリアルは中止になりそう。
早くコロナウィルスが落ち着くことを期待するばかり。
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衛星画像におもうこと

天文ファンが頻繁に利用する夜の衛星画像。
ちょっと前まではお隣の国は暗かった。今はどうか。
何だか中国にも韓国にも追い越されたなという感じが否めない。
話題は変わるが予防接種はアメリカ・イギリス・フランス・中国・イスラエルなどで既に始まっている。国のシステムやワクチンに対する個人の感じ方も違うので接種率に関しては云々言えないが、とにかく始まっている。なぜ日本ではまだ始まっていないのか。医療先進国とは言えないなぁ、と・・。抗VEGF剤のような高価な薬品も日本では作れない、と言うか作る発想も能力も無い。これからこの傾向はますます顕著になってくるだろう。日本(人)は中途半端に先進国になったところで挑戦することを止めて守りに入ってしまった。
 2月末までには医療関係者の一部、3月中旬までにはほとんどの医療関係者、下旬までには弱者、4月には一般の方々に接種とのこと。

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栃木県眼科医会研究会:2021/01/15

本日上記19時より開催された。
森圭介先生のご講演は非常に聴き取りにくかった。ZOOMの宿命か。しかし後半の村田敏規先生のご講演の音声は明瞭だった。これはなぜか?主催の方、今後は改善して欲しい。
さて、
森圭介先生の硝子体のGIF動画は興味深い。
約3年前にも東京でも同じ内容のご講演を拝聴した。
https://uppaship.blog.ss-blog.jp/upload/detail/m_(20180908)Retina20Update20Seminar20-1.jpg.html

黄斑円孔は周辺部の網膜分離症を合併することが多い。黄斑円孔は硝子体の病気と言うよりは網膜の病気である。

村田敏規教授のOCT-Aのお話し。ZIPANGU試験。おなじみのお話。BRVOはなるべく早めに注射する、レーザーは1年はしなくてもよい、その後は必要に応じて特にアーケード外の無灌流領域にレーザーする(これについては意見が分かれている)BRVOで視力が落ちるのは黄斑浮腫による。網膜血管が閉塞するから視力が落ちるわけでは無い。BRVOは発症2ヶ月で1+PRNでよい。アーケード外の無血管部分はなるべくレーザーする。抗VEGF剤は選択的に細胞を死滅させる。(視細胞は残し、VEGFを産生する細胞のみを殺す)新生血管発生と、滲出はレセプターが違う。滲出はおさえても新生血管は発生する。したがってPCは必要である。
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