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DME診療における私のこだわりー治療からAIまでー:2021/08/29

本日上記10:30より開催された。リーガロイヤルホテル大阪より。
プログラム
座⻑︓坂⼝裕和先⽣(岐⾩⼤学⼤学院医学系研究科眼科教授)
特別講演Ⅰ 10:30〜11:10
演者︓村松⼤弐先⽣(武蔵境眼科医院副院⻑)
『抗VEGF治療へのやる気スイッチを探せ︕DME患者さんへの病状説明・話の組み⽴て⽅』

特別講演Ⅱ 11:10〜11:50
座⻑︓王英泰先⽣(兵庫県⽴尼崎総合医療センター眼科科⻑)
演者︓⾼橋秀徳先⽣(⾃治医科⼤学眼科学講座准教授)
『AIによる糖尿病網膜症診断』

特別講演Ⅲ 11:50〜12:30
座⻑︓王英泰先⽣(兵庫県⽴尼崎総合医療センター眼科科⻑)
演者︓野崎実穂先⽣(名古屋市⽴⼤学⼤学院医学研究科視覚科学講師)
『DME〜抗VEGF薬が効かないとき』

印象:
DM患者は4億人以上いる。平均13年でDMR.DMの35%に糖尿病網膜症が発症する。7%に糖尿病黄斑浮腫。
高橋秀徳先生からは、DeepEyeVisionの設立の具体的な経緯のご講演があった。韓国VUNOが進んでいる。
トリアムシノロンは、DMEに対して投与する場合には、海外では圧倒的にIVTAだが、日本ではSTTAが多い。名古屋市立大学病院は、病棟が閉鎖。コロナ患者線用病棟になっている。DMEに対する第一選択薬は抗VEGF治療。抗VEGF治療の効かない人もいる。3から4割が効きにくい。硝子体手術後でも効く人は効く。抗VEGFが効かない場合は、VEGFの関与が少ない。MCP-1が高い症例はステロイドが良く効く。SRDを伴うDME(IL-6が高い)には、抗VEGFにステロイドを併用すると良く反応する。深層毛細血管瘤が漏出点になることが多い。また、抗VEGFに抵抗性。深層毛細血管瘤が網膜浮腫と密接に関連がある。DME再発群で、IA後期の描出される毛細血管瘤数が多い。 
網膜前膜、SRD, HRS, DRILなどの炎症を示す症例は、抗VEGFが効きにくい。
Navilasの有用性を強調された。(日本には50台あるそう)。正確な局所光凝固すると抗VEGFの注射の回数を減らせる。パスカルには、Heads Up Display-1(HUD-1)を組み入れることが出来る。ICGは漏出がないので毛細血管瘤の検出が良い。
毛細血管瘤のレーザー条件:
中心窩3㎜よりも外側は、80−100mW、サイズ100μ、照射時間100msec,
3㎜以内は、80−120mW,サイズ50−60μ、時間20−50㎜sec。
CSME:視力を脅かす症例。黄斑中心500μ以内。
ステロイド注射のこだわりとして、SRDタイプはステロイドが良い。眼圧上昇が16.7%。ラニビズマブ3回しても反応しない症例にはステロイド。IL-6が関与していることがある。
 OCT所見では、炎症示唆するサイン、SRD, hyper reflective spotsなどはステロイド。
MCP-1は抗VEGFとステロイド併用すると減る。STTAよりもIVTAを勧める理由。眼瞼下垂、眼窩に膿瘍ができた。(ぶどう球菌)。眼圧上昇に気をつける。無水晶体眼では眼圧上昇は少ない。PDR硝子体手術後は、MCP-1, IL-6の濃度が高い。よって、ステロイド注射が効く。STTAがきかなくてもIVTAが効くことがある。野崎先生は総じてIVTA推進されている。マキュエイドは血糖値には影響はないと報告されている。IVTAは抗VEGF注射と同じ手技でやっている。

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