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ノバルティスwebセミナー:2021/07/31

みんなで考える、加齢黄斑変性を題名に開催された。
開催日時 2021年7月31日(土)17:00〜18:00
演題1 初級編:いちから始める加齢黄斑変性
演者 いわみ眼科 院長 / 兵庫医科大学 非常勤講師
岩見 久司 先生
演題2 中級編:明日からできる加齢黄斑変性の診療
演者 高崎佐藤眼科 院長
佐藤 拓 先生

印象:
50歳以上の1.3%にAMD。TAEは12週再発なしが3回続いたら中止、ところが中止したら8割が再発する。岩見先生、佐藤先生ともに非常にわかりやすいご講演でした。ありがとうございました。
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これからの緑内障治療を再考する:2021/07/28

20時より上記開催された。
稲谷大先生座長
治療導入を再考する・・結城賢弥先生
治療強化を再考する・・石川慎一郎先生
印象:眼圧が1mmHg下がると緑内障の進行リスクが10%減少する。FP受容体作動薬は、DUES、PAPは、瞼の老化をおこす未知の副作用の可能性がある。EP2受容体作動薬は発売されて2年しか経っていない。目の充血、目のかすみの可能性がある。DUESは不可逆性のものも半分ぐらいある。(6/12例)
霧視を生じる点眼液は不満が大きい。BACによる角膜上皮障害は、濃度・点眼回数に比例して多くなる。ブリモニジン(アイファガン), トラバタンズ、タプロスミニ、コソプト(ミニ)、デュオトラバ、ラタノプロストPF、チモロールPFは、BACを含まない。

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硝子体手術ビデオセミナー:2021/07/23(7月4日に行われたものライブ配信)

上記、本日オンデマンドで拝聴した。
20分〜30分の内容で非常に中身が濃い。
以下印象。
瓶井先生:DMRでは、PVDを起こしてもかなりの確率で残存硝子体皮質が残っている。空気下にTA染色して皮質を見て切除する。Finesse Flex loop で皮質を取る。ILMを傷つけないようにそっとなでる。道具を動かすのではなく網膜の方を動かす。ILMは黄斑部の1〜2乳頭径のところから剥き始める。厚いがちぎれやすい。網膜が弱い。中心窩に牽引がかからない様にする。
馬場先生:鈍的外傷は硝子体基底部に裂孔が出来る。硝子体混濁があれば原則手術。難症例にはポピドンヨード灌流も有効。灌流せずに強膜圧迫して眼圧を維持しサンプルを取る。検鏡用と培養用をとる。当日提出できなければ4度で保存。硝子体注射後の眼内炎発症の中央値は4日目。初発症状は霧視・視力低下で、疼痛を訴える方は比較的少ない。
鈴間先生:眼内レンズ後入れで眼底を観察する場合、前房に粘弾性物質をたくさん入れると後極が、少なくして虚脱させると周辺部が見える。麻酔は2%キシロカインで4ml。PEA+IOL時には硝子体圧が高くなる。正常眼圧下でポートを斜め刺し。低眼圧下では綺麗なトンネルにならない。
日下先生:黄斑上膜は、罹患率PREVALENCEは70歳台で11.6%、60歳以下で1.9%。手術しても変視症はほとんど残る。
門之園先生:内境界膜翻転は、650−800μの円孔、80μ以下は経過観察。内境界膜剥離は650μまで。800μ以上は網膜移植。内境界膜は接線方向に引っ張る。講演では代表症例として640μでも内境界膜のみ剥がす。1220μはどうするか?症例提示。自家網膜移植(ART)をしている。術後視力は、0.1から0.3へ。鼻下側から網膜を取ってくる。47Gのマイクロニードルで網膜剥離を作って採取する。表裏を合わせるため色素で染める。

プログラム .jpg
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惑星の立体視:2021/07/23

繰り返しになるが、天体などの無限遠のものを両眼視で見ても視差が生じないので立体感は得られない。それでも双眼装置で天体を観察するのは擬似立体感が得られるというメリットを期待するためだ。しかし自転している天体を立体視する方法がある。今日はそれについて書いてみようと思う。
まずは7月22日に撮影した単眼での木星の写真。大気の状態が良かったため、比較的詳細に木星の大気を描写出来ている。あとでこれを立体写真にしたものを載せる。
o0958086214975575108.jpg

 もし宇宙船で実際に木星や火星や月の上空に行ってみたとしても視差がほとんど生じないので惑星の雲、地形は立体的には見えにくいだろう。当然高解像度を誇るハッブル宇宙望遠鏡などでも単眼では立体的には見えない。
しかし、対象天体の自転を利用すれば遠く離れた地球からでも、時間をあけて撮った2つの惑星写真を並べるだけで、惑星の大気の状態を立体的に見ることが可能である。
立体写真の見方には平行法と交叉法という2つの方法がある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ステレオグラム
交叉法では、先に撮った写真を左に、後で撮った写真を右に並べ、近くを見る要領で寄り目にしピントの位置だけは写真に合わせ直す、といったちょっと慣れが必要な方法だが、慣れれば惑星がじわっと球体に見えてくる。惑星が自転していることを利用したもので、立体感の強さは2つの写真の撮影の時間差で調整できる。
最初のうち立体視が難しいようなら、平行法の方が簡単かもしれない。どちらが見えやすいかというとその方の安静時の眼位や屈折度数に依るところが大きい。天体などの大きくて無限遠のものは平行法の方が大きく感じることができるため「実物を見てる感」がある。
ただし、平行法と交叉法を変えて見る場合には、立体写真の左右の画像を入れ替えないといけない(上下をひっくり返しても交叉法用の写真は交叉法用で平行法用にはならない)。

時間差立体写真は確かに興味深い。
遠く離れた地球から時間差を利用した惑星写真を2枚並べるだけで、惑星の大気の状態が立体的に見えるのだからこれは使わない手はない。木星の巨大嵐の大赤斑がお椀をひっくり返した様に上に凸に見える。
昨年の火星の写真でも球の様に火星が立体になった。
3火星立体写真.jpg

この時の火星の砂嵐の立ち上がりは私の写真では立体に見えにくかったが、
4火星立体写真.jpg

5火星立体写真.jpg

口径20センチ強の望遠鏡ですばらしい動画をたくさん撮っておられるYoshito Ikenoueさんの、火星の砂嵐は立ち上がって見えた。さすがに地形までは立体視は出来ないが大気の凹凸がわかるだけでも興味が湧く。
https://www.youtube.com/watch?v=TqbVdAxoJLU&t=4s
惑星の大気の変化は立体視に向いている。
木星表面模様は全て大気の立ち上がりそのものなので、立体視のおもしろさを味わうことができる。地上からの惑星の見方の一つとしてありだろう。
1木星立体写真.jpg

2木星立体写真.jpg
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顕微鏡や天体望遠鏡の双眼装置について:2021/07/23

梅雨明けにいきなり全国的に大気の安定した状態が続いている。
口径40㎝を生かせる大気の状態は日本では無理だと思っていたが、稀にこの季節はそうでもないこともある。
天体などの無限遠のものを両眼視で見ても視差が生じないので立体感は得られない。それでも双眼装置で天体を観察するのは擬似立体感が得られるというメリットを期待するためだ。医療用の顕微鏡も最近ではほとんどの機種に双眼装置が付いている。顕微鏡の双眼装置も視差がないビームスプリッターによる双眼装置を使用しているため立体視はない。擬似立体以外に、われわれ年配が対象物を観察する際のメリットとして、白内障・飛蚊症などの眼の中間透光体が多少濁ってきても2つの眼で対象を見るため片方の収差や濁りが両眼で相殺されて心地よく観察できるという点だろう。
私自身は若い頃から飛蚊症に悩まされており眼科に興味を持った動機にもなっている。それもあって40年前から双眼装置に凝っている。

 所有している双眼装置として、
1,アトムの双眼装置(40年前のもので双眼顕微鏡に一般的に使われているもの:眼幅を変えるとピントの位置も変化するため多人数で観察するには適さない)
2,テレビューのビノビュー
3,笠井の唯一双眼装置でビームスプリッターを使用していない双眼装置(Kasai ELS双眼装置)
4,ドイツのバーダー究極双眼装置、
5,ImDIYgoの2インチ双眼装置(星雲星団広視野用でイーソス17㎜、オルソ55㎜まで使用可)

惑星の眼視という用途に限ればお手軽な笠井ELSを頻繁に使用する。これは他方の接眼部からの迷光が他方に侵入するので周囲が明るい昼間などでの太陽観察は注意が必要。マニアでも知っている人は限られるがこの双眼装置は地上に用いると視差を生じ逆立体となる。この逆立体の異次元感覚は特筆もの。またピントの位置が単眼とほぼ変わらないため光路長を考える必要が無くそういう意味でお手軽。ただし実視界が狭い傾向にあり低倍率が苦手。
 各双眼装置の肝心の見え方だが、難しいことを言わなければ私ぐらいの年齢になるとどれもさほど変わらないのではないか?(少なくとも私には・・)。バーダーは重厚でしっかりしているが、重くて接眼部に負担がかかる。しかしコーティング、ビームスプリッターの口径の大きさ・純正リレーレンズは良く出来ているため、満足できる逸品。シュミカセは光路長が長くても使えるのでリレーレンズの必要性はまずないが、一般の鏡筒には双眼装置を付けると筒外焦点の長さが足りなくなるのでバーダー+純正リレーレンズが良い。もちろん良質のバローレンズを使えばテレビューの双眼装置も光路長を稼げるので良い。ビノビューは重さも軽めなので接眼部に負担が少ない。私にとっては5つともなくてはならない双眼装置。使用する望遠鏡の接眼部のつくり、光路長、倍率と使う接眼鏡の種類などを総合して5つを使い分けている。
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眼科医会理事会:20210721

上記開催された。19:10より。
ズームでの開催。いつになったら通常の会議ができるのだろうか。そろそろリアルの会議がしたいものだ。
7月15日のAMOのwebカンファ以来、
7月16日(金)には黄斑円孔の話、柳先生のAMDのご講演
7月18日(日)二は千寿の主催による近畿神経眼科
7月21日(水)にはアイリーアの講演
などが開催されたが、じっくりとみることができないでいる。
また、7月20日(火)〜7月27日(火)には硝子体手術ビデオセミナーの配信が始まっている。



さて、
今朝は気流が安定していて惑星の観測には適していた。
木星の立体写真を作成した。交差法で見ると木星の雲が立体的に浮かんで見える。この方法は私の中では木星の新しい見方として定着しそう。
口径16インチ、焦点距離3200㎜、合成F=19.2
ZWO ASI 462MC
5730コマの66%をAutostakkert3!で加算平均。ステライ メージ9, PhotoshopCS5, RegiStax6で画像処理。
詳細な右眼用データは下記。
[ZWO ASI462MC]
Pan=420
Tilt=0
Output Format=AVI files (*.avi)
Binning=1
Capture Area=1096x1096
Colour Space=RGB24
Temperature=36
High Speed Mode=Off
Turbo USB=100
Flip=None
Frame Rate Limit=Maximum
Gain=255
Exposure=0.014779
Timestamp Frames=Off
White Bal (B)=85
White Bal (R)=50
Brightness=190
Auto Exp Max Gain=300
Auto Exp Max Exp M S=30000
Auto Exp Target Brightness=100
Mono Bin=Off
Banding Threshold=35
Banding Suppression=0
Apply Flat=None
Subtract Dark=None
#Black Point
Display Black Point=0
#MidTone Point
Display MidTone Point=0.5
#White Point
Display White Point=1
Notes=
TimeStamp=2021-07-21T16:56:25.5754793Z
SharpCapVersion=3.2.6480.0

木星の立体写真20210722.jpg


土星も衝を間近にかなり詳しく見える。
01_15_19_20210722.jpg
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Tennis Eyhance Web Seminar:2021/07/15

東北大学の眼科医師により、
上記19時より開催された。
スクリーンショット 2021-07-15 18.58 のコピー.jpg

印象:
外傷性黄斑円孔は2ヶ月待って閉じなければ手術を考える。
Eyhanceについての詳しい説明を期待していたが、角膜疾患、緑内障疾患、硝子体疾患の手術療法にEyhanceを併用した経験についてのお話しだった。残念ながら臨床開業医にとってはあまり参考にならない内容。
 AMOさん、Eyhanceの白内障手術についてのもっと詳細な臨床経験の講演があったら是非・・。

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Optos最新機種のSilverstone Webinar:2021/07/14

上記21時より開催された。
英語によるプレゼンテーション。
See wider, capture more
Improved clinical decisions using peripheral OCT

Clinical Experience of Ultra-widefield fundus camera with ultrawide OCT
Shunji Kusaka MD, PhD / Japan
Dr. Kusaka will show us a variety of findings from his clinical trial of Silverstone. His clinical cases include lattice degeneration and retinal schisis where peripheral OCT demonstrates its potential power not only in clinical decisions but also for a better understanding of the pathophysiology of these peripheral pathologies.
Dr. Kusaka, professor and chair of Kindai University Faculty of Medicine, is a board member of Japanese Retina and Vitreous Society. His research interests include treatment of various vitreoretinal disorders, especially pediatric retinal diseases.

Clinical Utility of Multi-Modality UWF Imaging with Peripheral OCT
Netan Choudhry MD, FRCSC / Canada
From his clinical experiences with Silverstone, Dr.Choudhry will give us valuable insights into the clinical feasibility and utility of peripheral OCT imaging in retinal diseases. His ground-breaking research using peripheral OCT combined with UWF imaging is bringing a deeper understanding of peripheral pathologies and is driving improved clinical decisions and better outcomes.
Dr. Netan Choudhry is the medical director of the Vitreous Retina Macula Specialists of Toronto, and affiliated at both University of Toronto and Cleveland Clinic Canada. He has served on the board of directors at the American Society of Retina Specialists and Canadian Retina Society.

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ノバルティスwebセミナー:2021/07/13

2021年7月13日(火)19:00~上記開催された。
演題 他の抗VEGF薬からベオビュへの切り替えは有効か?
演者 真生会富山病院 アイセンター長
植田 芳樹 先生
印象:
基本3+TAE, 近視性CNVは1+PRN
4週毎の調整だが症例により2週毎の調整。(ALTAIR試験)
最短8週。最長は16週以上延長することもあるor終了。
投与期間が延ばせない場合はPDT併用。
ベオビュ投与後には必ずオプトスを撮って網膜動脈白鞘化を診る。網膜動脈白鞘化があっても見落として2回目のベオビュを投与しても大丈夫な症例がある。副作用発現までに20日〜30日で発症。初回投与に多い。投与後2週間目には診察するが、実際に炎症が起きるのは1ヶ月後。8%にぶどう膜炎・網膜動脈白鞘化が起きる。起きたらすぐにSTTAをする。
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塩谷郡市医師会学術講演:2021/07/13

上記18:50より開催され拝聴した。
まず
高脂血症治療剤 パルモディア錠0.1mgの説明があり、その後、
特別講演(19:00-20:00)座長 仲嶋医院 院長 仲嶋 秀文 先生
『脂質異常症と心血管疾患』 ー残余リスクとしての高中性脂肪血症ー
演者 獨協医科大学日光医療センター 病院長 安 隆則 先生
を拝聴した。
印象として、高脂血症の治療基準となる数字がはっきりしない、ということは少し驚いた。

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