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エピペンWeb講演会:2021/09/10

上記拝聴した。
・日時:2021年9月10日((金)) 18:30~19:20
・演題:アレルギー専門医がお伝えしい 『アナフィラアキシー』 への備え
・演者:今井 孝成 先生(昭和大学医学部 小児科学講座 教授)

印象:
眼科では蛍光造影検査の際にアナフィラキシーショックを起こす可能性があり、その際の対処・処置について知識を得ておかないといけない。そういう意図で他科ではあるが拝聴した。
アナフィラキシーショックは増えている。
治療は、まず、アドレナリン、適切な体位、酸素、輸液。その後抗ヒスタミン剤、ステロイド、その他の薬剤。酸素は10L/min、輸液は小児は20ml/kgを速やかに投与。血圧低下があるとポンピングで輸液。100ml/kgを要する場合もあり躊躇しない。少なくとも30ml/kgを初めの1時間で投与する。抗ヒスタミン薬やステロイドは2の次3の次。
2相性反応とは、1-72時間して再発するアナフィラキシーショック。頻度は1から20%。アナフィラキシーショック時のβ刺激剤吸入は上気道には効果なし。グルカゴン、バソプレッシン、H2ヒスタミン受容体拮抗薬などよりもアドレナリン持続投与。(アドレナリン1mg/ml : 1Aを生理食塩水50mlに溶解して、0.1ml/kg/h投与=0.03㎍/kg/min(ただしICU管理)。エピペン注射のタイミング・・・繰り返し吐く。持続する強い腹痛(我慢できない)。喉や胸がしめつけられる。声がかすれる。犬が吠えるような咳。持続する強い咳き込み。ゼーゼーする呼吸。息がしにくい。唇や爪が青白い。脈を触れにくい、不規則。意識がもうろうとしている。ぐったりしている。尿や便を漏らす。エピペンは大腿部外側部に筋肉注射する(0.3mg)。アドレナリンの半減期は2分!119番通報から病院まで搬送される時間は全国平均で39.3分。処方する人は、アナフィラキシーに罹患、重症喘息を合併した食物アレルギー患者、FDEIAの患者(food-dependent exercise-induced anaphylaxis)
エピペンの使用方法。安全キャップを外す。適切な場所に注射(大腿外側部)。注射する。保持する(3秒)。先端を確認。注射部位を揉む。
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