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東日本RVOフォーラム in Tokyo:2020/02/08

上記、ホテル椿山荘東京にて開催された。
京都大学眼科教授辻川明孝先生による、「RVO診療のポイント」、九州大学眼科講師中尾新太郎先生による、「BRVOにおけるレーザーの位置づけ」を拝聴した。
RVOにおいてレーザーをしても視力や抗VEGF剤の投与回数は変わらない。STTAを併用してもしなくても最終結果、投与回数に変わりはない。AVAが大きいと抗VEGF剤投与の回数が少なくて済む。(ISCHEMIC MACULAR EDEMAの概念)。CRVOにおいて抗VEGF療法を行っても虹彩血管新生は起こりうる。血管新生は発症後3か月をピークに発症するが、1年以降は起こしにくい。BRVOはクラスに1人はいる?頻度(1/50人、2.7%)
BRVOの慢性期には1/3か月の投与でも視力改善効果はある。遷延性の浮腫には経過観察も選択肢。網膜下出血には早期治療介入、硬性白斑はそうでもない。抗VEGF投与後の一過性の網膜虚血は心配ない。中心窩周囲の毛細血管の拡張は再発に関係ある予感がする。
CRVOは治療開始が遅くなると効果が少なくなる。BRVOよりも視力改善効果が低い。急な出血の増加や視力低下が見られたら再閉塞を疑う。虚血型CRVOに伴う新生血管には汎網膜光凝固が必要。抗VEGF薬剤は単に新生血管の発症を遅らせているだけ。CRVOに伴う黄斑浮腫の血管アーケード外には光凝固をする。非常に視機能が低下した症例には抗VEGF剤投与はしない。黄斑浮腫が急性期の時には積極的な治療をするが遷延慢性化したら経過観察のみとする。抗VEGF治療を行っていても新生血管緑内障には注意する。薬剤間で効果に差はない。
BRVO MEに対する抗VEGF療法のスタディには、BRAVO(CAMPOCHARO:2011:6+PRN)、VIBRANT (CLARK: 2016: 6+PRN)、BRIGHTER (TADAYONI: 2016: 3+PRN) がある。ZIPANGU STUDYは、BRVOに伴う黄斑浮腫を有する日本人患者59人に対するもので、主要評価項目は、12か月時における2群間(レーザーを併用したものとそうでないもの)のラニビズマブの平均注射回数の差をみた。副次評価項目として最高矯正視力(BCVA)、中心窩網膜厚(CSFT)、安全性。結果として、2群間には有意差なし。ただし、新生血管の抑制および硝子体出血の予防にはレーザーは効果がある。

趣味人(サイトロン)の決算セールにて、2倍バローレンズを2千円でゲット。双眼装置のリレーレンズとして使用する予定。
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