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第10回岡山眼底ゼミナール:2020/11/07

上記18:00よりweb開催され拝聴した。
以下、ホームページからのコピペ(講演内容)と、私の拝聴した印象。
座長1 高須眼科 院長
高須 逸平 先生
座長2 倉敷成人病センター副院長・眼科主任部長
岡野内 俊雄 先生
演題1 健常眼データを考える -脈絡膜,網膜,そして視野-
演者 川崎医療福祉大学リハビリテーション学部 視能療法学科 助教
藤原 篤之 先生
概要 近年、眼底評価は様々な手法や解析法が報告をされています。これまで演者は、新たな評価手法を最大限活用するためには、先ずは正常を知ることが重要と考え、健常眼データの構築をテーマとして臨床研究に従事してきました。本講演では「健常眼データを考える」と題して、'脈絡膜厚'、'中心窩無血管域'、そして'視野'の3つの項目を基に、これまでの健常眼を対象とした臨床研究の成果と、現在取り組んでいる研究について解説を行います。特に3項目めの視野については、現在取り組んでいる研究テーマの一つである、自覚的応答が困難な乳幼児を対象とした、早期視野評価の新たな手法について解説を行います。早期に視野評価が可能となれば、視野の正常発達を明らかにできることに留まらず、視野異常の早期発見にも寄与すると考え高い医学的価値がある話題と考えます。本講演では、健常眼データをテーマに、日々の臨床に役立つ情報を提供できればと考えています。
演題2 OCT、OCT-Aを用いた緑内障治療戦略
演者 埼玉医科大学 眼科 准教授
庄司 拓平 先生
概要 光干渉断層計(OCT)の普及に伴い、極早期緑内障の構造変化や視野異常発症前の前視野緑内障(preperimetric glaucoma, PPG)の知見は深まった。従来の乳頭および乳頭周囲の神経線維層所見を中心とした診断方法だけでなく、黄斑部も初期構造変化として注目されている。本講演では、現在明らかとなっているPPGの所見を、眼底写真所見と比較し、OCT登場前後での疾患概念の変遷を概説する。また、症例に応じた点眼開始のタイミングを考えたい。
光干渉断層血管撮影(OCT angiography, OCTA)は非侵襲的に網膜毛細血管構造を描出できるイメージング手法であり、従来の造影検査に比べ、被験者に対する侵襲や測定時間等の負担は大幅に軽減され、治療経過中の反復撮像も容易になった。
本講演では現時点で市販されているOCTA機器の特徴を述べるとともに、現時点で判明している緑内障眼に認められるOCTA所見を紹介し、今後の日常診療への応用の可能性について述べる。
印象:
TSNIT からNSTINに変わった。耳側下方(MVZ)の状態をよく見たいから。
FAZは、緑内障の術前術後で小さくなる!
視神経乳頭よりも黄斑周囲の変化の方が鋭敏。

演題3 増殖糖尿病網膜症の治療戦略
演者 矢田眼科医院 副院長
堀江 英司 先生
概要 糖尿病網膜症は重篤である程、バリアー(血液網膜関門)破綻の起きやすい疾患です。治療手段であるレーザーや手術が一方ではバリアー破壊の誘因ともなることから、手技の低侵襲化は正に必須と言えます。MIVS導入以降、硝子体手術の敷居は低くなった反面、むしろ"maximally invasive"な転帰となった症例も散見されます。侵襲と合併症を極力抑えた、失明回避だけでなく視機能の長期温存を目標とした治療戦略が望まれます。また、そのための正確な所見把握と眼内操作には術中の良好な視認性の確保も重要です。私の場合、3Dデジタルアシスト・ヘッズアップディスプレイを用いることで理想的な手術環境を得ており、本システムの有用性についても少し触れさせて頂きたいと思います。
印象:
DMRの術後のフレアー値は、網膜光凝固2000発台だと10から20のフレアー値、1000発台だと1桁のフレアー値をめざす。
DMRの硝子体手術後の緑内障の患者さんは視神経乳頭はpaleとなる。これはVEGFがほとんど無くなりカラカラになるからかもしれぬ。
シリコンは2ヶ月を基本として抜去する。27ゲージでオペして25ゲージでシリコン抜去。10%に眼圧上昇する。その場合は早めにシリコン抜去。

ノバルティスファーマweb講演会20201107.jpg
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大塚webカンファ:眼表面の臨床と最前線:2020/11/7

上記18:20より開催された。
オーガナイザー
木下 茂 先生 京都府立医科大学 感覚器未来医療学 教授
大橋 裕一 先生 愛媛大学 学長

第1部ドライアイ関連

座長 渡辺 仁 先生 関西ろうさい病院 眼科 部長
山田 昌和 先生 杏林大学医学部眼科学教室 教授

ドライアイ診療ガイドラインと最新話題
島﨑 潤 先生 東京歯科大学市川総合病院 眼科 教授

ムチンとドライアイ
内野 裕一 先生 慶應義塾大学医学部眼科学教室 専任講師

MGDとドライアイ
鈴木 智 先生 京都市立病院 眼科部長 京都府立医科大学 眼科客員講師

瞬目摩擦とドライアイ
横井 則彦 先生 京都府立医科大学病院教授

第2部 角膜感染症

座長:堀 裕一 先生 東邦大学医療センター大森病院 眼科 教授

角膜感染難症例の診方
井上 幸次 先生 鳥取大学医学部視覚病態学 教授

第3部 前眼部の最新トピックス 19:40~20:00
座長:大橋 裕一 先生 愛媛大学 学長

オキュラーサーフェスの診かた考え方
木下 茂 先生 京都府立医科大学 感覚器未来医療学 教授

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