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RVO診療で残された課題は何か:ZIPANGU試験:2021/03/10

2021年3月10日(水)19:00~19:50
上記開催され、拝聴した。
以下ホームページよりコピー。
演題 RVO診療で残された課題は何か?
演者 三重大学大学院医学系研究科臨床医学系講座 眼科学 教授
近藤 峰生 先生
概要 網膜静脈閉塞症(RVO)の治療では、診断後3ヵ月以内に急性期から抗VEGF薬単独療法による治療を開始する先生が増えています。網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)に対するZIPANGU試験での1年間の検討ではレーザー治療を併用するベネフィットは得られませんでしたが、2年目以降も黄斑浮腫の再燃を繰り返す患者さんではどのようなマネジメントをするべきか、など議論は続いています。
本講演会では、ZIPANGU試験で得られた知見を、網膜疾患を専門にされている先生だけではなく、日頃からBRVO患者さんを診察されている一般の眼科医の先生方にもご紹介し、さらに網膜中心静脈閉塞症(CRVO)も含めてRVO治療にどのような課題が残されているのかについてお話ししたいと思います。是非、明日からの診療にお役立てください。

以下印象:
海外でもzipangu試験と同じような、brighter試験がおこなわれていた。しかしどのようなレーザーをするかという規定がない試験だった。ZIPANGU試験は60例エントリー。黄斑外でマップで赤く表示される浮腫に対してはレーザー追加。毛細血管瘤を確認した場合もレーザー。
 レーザー併用群、ルセンティス単独群で、ルセンティス単独群で22文字改善、併用群で15文字(少数視力で2倍改善。)愛知医科大学、旭川医科大学、香川大学、九州大学、杏林大学、信州大学、三重大学で行われた。レーザー周辺部をしても黄斑浮腫を減らす効果はない(RELATE Trial)。ただし、周辺部レーザーは硝子体出血の予防にはなる(ただしこれに反対されている医師も多い)。5乳頭面積以上の病変部のBRVOは、予防的レーザーするしないで、NVの発生率は12→22%の発生率(2倍違う。)非虚血型の10%が前眼部NV。虚血型の35%が前眼部NV。
海外の教科書(Retinal Vascular Diseases, Joussen et al. Spirnger. 2007)では・・
・・Thus, PRP is useful only after INV/ANV has developed. On the other hand, this requires careful observation of eyes with ischemic CRVO, with monthly examination.
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