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SENJU Ophthalmic Seminar in 群馬:2021/06/18

上記、19:20より開催された。SASが緑内障と関係ある!!
うつむき試験は有用である!!
など印象に残った講演だった。
以下プログラムと印象。
《特別講演1》
【演者】江口 洋 先生(近畿大学 医学部 眼科学教室 准教授)
「眼科における抗菌薬適正使用 〜抗菌点眼薬使い分けの必要性について〜」
2015 年に世界保健機関(World Health Organization:WHO)の最高意思決定機関である世界保健総会で、 薬剤耐性(antimicrobial resistance:AMR)に関するグローバル・アクション・プランが採択されました。そ こに掲げられた六つの目標の中に「抗菌薬の適正使用」がありましたが、それはつまり、WHOから各国政府に対 して、「国をあげて抗菌薬の適正使用を推奨し耐性菌問題に取り組むよう」勧告がなされたことになります。今 やAMR対策は、国や診療科の枠組みを超えた地球規模の課題になっています。
眼科で問題となる耐性菌の多くは、眼表面の常在細菌叢(microbiota)に由来します。ということは、抗菌点 眼薬を使用して眼表面microbiotaを撹乱することと、眼科での耐性菌感染症との間には何らかの関係があると思 われます。抗菌点眼薬の適正使用について考える際には、眼表面microbiotaの実際と、眼科で高率に分離される 耐性菌の特徴を知っておく必要があります。同時に、臨床的にはほとんど差がないように思える各種抗菌点眼薬 の違いを知ることも重要です。「地球規模の問題に一クリニックで取り組んでも意味がない」と思われるかもし れませんが、今ある抗菌点眼薬を子や孫の世代の眼科医も安心して使用できるようにするには、今我々が地道に 抗菌点眼薬の適正使用に取り組まねばなりません。
講演では、眼科における耐性菌の現状や眼材料microbiotaの次世代シークエンス解析結果を踏まえ、抗菌点眼 薬の使い分けについていくつかの提案をしたいと思います。
《特別講演2》
【演者】中澤 徹 先生(東北大学大学院医学系研究科 神経感覚器病態学講座 眼科学分野 教授)
「緑内障診療の最近の話題」
緑内障による視神経障害は不可逆性であり、失った視機能を改善させることは困難である。また、緑内障有病 率は高齢者に高く、毎年失明患者が増加していることから、生涯にわたっての視覚の質を維持するための適切な 診療が、今まで以上に重要となる。診療において大切なことは、早期発見、病態に基づいた治療、適切な進行判 定である。眼圧下降は唯一エビデンスのある治療であるが、進行に関与する危険因子をまとめたメタ解析では、 眼血流に関与する因子も多数上位に挙げられている。また、酸化ストレスや全身疾患の関与についてもエビデン スが積み重なってきた。つまり、緑内障診療においては、眼圧診療を既存の方法でしっかりとマネージし、同時 に眼圧非依存因子にも配慮しながら、長期的な治療計画を組み立てていくことが大切である。
現在、緑内障診療において、OCTを代表とする検査機器を用いた特殊検査により、診療の質向上が期待される。 またゲノム検査や人工知能による研究も本格化しており、徐々に新しい時代の診療のスタイルへと進化してきて いるようだ。そこで、本講演では、我々の施設における最新の緑内障臨床研究の成果を中心に紹介させていただ きたい。

印象:
アジマイシンは2回目使うときには1〜2ヶ月間、間を開ける。術後抗菌薬は術後2週間以内に中止する。前眼部疾患にはセフェム・マクロライドを使う。キノロンは最終手段。

プラトー虹彩は、近視の方に多い。うつむき試験は有用。白内障手術が緑内障の治療となる。
Flammer 症候群は緑内障を合併しやすい。眼圧が変動すると緑内障は進行する。眼循環障害に当帰芍薬散。眼循環低下の緑内障は進行し、中心視野の悪化に関与する。夜間無呼吸症候群(SAS)は緑内障発症に関係が強い。CPAP後に視野欠損が改善。抗酸化力を有するサプリメントとして、オプティエイドGLがある。ブリモニジンは視野の進行を抑制する。
うつむき試験の方法:トイレに行く。アプラで眼圧測定。暗い部屋に誘導し、座ったままでおでこを押さえて座ったままで下向き。アイケアで前後4回測定(横向き)6から7上昇で有意。10以上上がれば陽性。眼圧が低い方を検査する。中央が広くて周辺部だけ狭いと言う方がこの試験の候補。グリアや内皮には高血糖は悪いが神経細胞には高血糖はむしろ良い。たばこも血をさらさらにする効果があるので一元的にものを考えるのは良くない。


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ノバルティスwebセミナー:2021/06/18

上記開催された。以下プログラムより
開催日時 2021年6月18日(金)19:00~20:00
テーマ AMD治療戦略~エビデンスと症例から考える~
演題1 エビデンスから考えるAMD診療
演者 神戸大学大学院医学研究科外科系講座眼科学分野 助教
三木 明子 先生
演題2 実臨床から考えるAMD診療
~使用方法と安全管理~
演者 弘前大学大学院医学研究科医科学専攻 眼科学講座 講師
齋藤 昌晃 先生

印象:
SRFが多少残っていても視力に影響なし。網膜の厚さの変動があると予後悪い。
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