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AMD診療Update:2021/06/23

上記開催された。
開催日時 2021年6月23日(水)18:30〜20:00
座長 北海道大学大学院医学研究院 眼科学教室 教授
石田 晋 先生
演題1 安心・安全にベオビュを活用するコツ
演者 大分大学医学部 眼科学講座 准教授
木許 賢一 先生
演題2 加齢黄斑変性の病態仮説
-VEGFとブルッフ膜と脂質代謝-
演者 名古屋市立大学大学院医学研究科視覚科学 教授
安川 力 先生

印象:
STTAを併用する。CRAOを起こした症例の呈示。
北大はSTTAは、鋭針で注射する。結膜は腫れないように深く刺す。北大では40㎎を注射している。27ゲージの3/4インチの鋭針を使用する。硬性ドルーゼンと、軟性ドルーゼンとでは、大きさだけが違うわけではなく、基本成分が違う。白人は暗幕効果がないのでドルーゼンは溜まりやすい。脂質の代謝という観点からAMDを説明していただいた。
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RVO全国講演会「RVOで残された課題を皆で考える」:2021/06/20

本日上記開催された。拝聴した。
今までの同じ内容の講演を幾度となく拝聴したが今日は今までに無くじっくりと復習できた。特に辻川教授のご講演はクリアカットでわかりやすかった。明日からの臨床に役立つ。
16:00~17:10
以下プログラムより。
座長 三重大学大学院医学系研究科
臨床医学系講座眼科学 教授
近藤 峰生 先生
テーマ BRVO患者の長期フォロー
演題 BRVO患者の長期のマネジメント
演者 杏林大学医学部 眼科学教室 教授
井上 真 先生
Discussion 三重大学大学院医学系研究科
臨床医学系講座眼科学 教授
近藤 峰生 先生
杏林大学医学部 眼科学教室 教授
井上 真 先生
テーマ CRVO患者のマネジメント
演題 CRVO患者の実臨床の課題とポイント
演者 京都大学大学院医学研究科 眼科学 教授
辻川 明孝 先生
Discussion 三重大学大学院医学系研究科
臨床医学系講座眼科学 教授
近藤 峰生 先生
京都大学大学院医学研究科 眼科学 教授
辻川 明孝 先生
概要  日本人の網膜静脈分枝閉塞症に伴う黄斑浮腫に行われたZIPANGU試験での1年間の検討ではレーザー治療併用のベネフィットは得られませんでしたが、2年目以降も黄斑浮腫の再燃を繰り返す患者さんではどのようなマネジメントをするべきか議論が続いています。
 また、CRVOも含めた網膜静脈閉塞症では、黄斑浮腫による視力低下だけでなく新生血管合併症のリスクをどのように評価するべきかは、残された課題だと考えています。
 本講演会では、最新の知見をアップデートいただき、明日からの診療にお役立ていただけますと幸いです。

印象:
20乳頭径以上の無血管野があるBRVOはPVDがあったらレーザーするし、PVDが起きていなかったらレーザーしない。辻川教授は基本的にレーザーしない。理由はレーザーしても50%に新生血管が発生するし、実際に新生血管が発生するのは20%。結局10%の方にしかレーザーの有効性がないと言うことから。
 CRVOはまずFAを行う。新生血管の発生は3から6ヶ月。それ以内にレーザーする。よって虚血型のCRVOは早めにPRPをする。
OCTでの中心窩下の丈の高い網膜剥離、高輝度な網膜内層、神経線維層の空隙は虚血型CRVOの特徴。急性期CRVOに伴う出血は、黄斑部は刷毛状出血、周辺部は斑状出血。大型の周辺部斑状出血は網膜虚血のサイン。黄斑浮腫に対しては1+PRNもしくは3+PRN regimenでの抗VEGF治療。黄斑浮腫が改善すると視力予後は良好。浮腫が遷延すると視機能は徐々に低下。視機能が大きく低下した場合は治療中止も選択肢。TAEも選択肢。黄斑虚血が強いと視力不良。治療前から極端に視力が不良な症例は予後不良。血管新生緑内障のリスクが高い。

辻川教授は注射の適応は、視力ではなくOCTによる浮腫の程度で決める。改善が見られない場合は諦めも必要。井上先生はPRN。辻川先生は3+PRN。片眼などの場合はTAEを考えるが基本的にはしない。
 ZIPANGU試験では、1年はレーザーなしで様子を見る。が、晩期合併症に対してはレーザーする。黄斑部の毛細血管瘤を見つけた場合、辻川先生は晩期(1年以上経過後)に中心窩のすぐそばにMaがあり漏れている場合にレーザーする。

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SENJU Ophthalmic Seminar in 群馬:2021/06/18

上記、19:20より開催された。SASが緑内障と関係ある!!
うつむき試験は有用である!!
など印象に残った講演だった。
以下プログラムと印象。
《特別講演1》
【演者】江口 洋 先生(近畿大学 医学部 眼科学教室 准教授)
「眼科における抗菌薬適正使用 〜抗菌点眼薬使い分けの必要性について〜」
2015 年に世界保健機関(World Health Organization:WHO)の最高意思決定機関である世界保健総会で、 薬剤耐性(antimicrobial resistance:AMR)に関するグローバル・アクション・プランが採択されました。そ こに掲げられた六つの目標の中に「抗菌薬の適正使用」がありましたが、それはつまり、WHOから各国政府に対 して、「国をあげて抗菌薬の適正使用を推奨し耐性菌問題に取り組むよう」勧告がなされたことになります。今 やAMR対策は、国や診療科の枠組みを超えた地球規模の課題になっています。
眼科で問題となる耐性菌の多くは、眼表面の常在細菌叢(microbiota)に由来します。ということは、抗菌点 眼薬を使用して眼表面microbiotaを撹乱することと、眼科での耐性菌感染症との間には何らかの関係があると思 われます。抗菌点眼薬の適正使用について考える際には、眼表面microbiotaの実際と、眼科で高率に分離される 耐性菌の特徴を知っておく必要があります。同時に、臨床的にはほとんど差がないように思える各種抗菌点眼薬 の違いを知ることも重要です。「地球規模の問題に一クリニックで取り組んでも意味がない」と思われるかもし れませんが、今ある抗菌点眼薬を子や孫の世代の眼科医も安心して使用できるようにするには、今我々が地道に 抗菌点眼薬の適正使用に取り組まねばなりません。
講演では、眼科における耐性菌の現状や眼材料microbiotaの次世代シークエンス解析結果を踏まえ、抗菌点眼 薬の使い分けについていくつかの提案をしたいと思います。
《特別講演2》
【演者】中澤 徹 先生(東北大学大学院医学系研究科 神経感覚器病態学講座 眼科学分野 教授)
「緑内障診療の最近の話題」
緑内障による視神経障害は不可逆性であり、失った視機能を改善させることは困難である。また、緑内障有病 率は高齢者に高く、毎年失明患者が増加していることから、生涯にわたっての視覚の質を維持するための適切な 診療が、今まで以上に重要となる。診療において大切なことは、早期発見、病態に基づいた治療、適切な進行判 定である。眼圧下降は唯一エビデンスのある治療であるが、進行に関与する危険因子をまとめたメタ解析では、 眼血流に関与する因子も多数上位に挙げられている。また、酸化ストレスや全身疾患の関与についてもエビデン スが積み重なってきた。つまり、緑内障診療においては、眼圧診療を既存の方法でしっかりとマネージし、同時 に眼圧非依存因子にも配慮しながら、長期的な治療計画を組み立てていくことが大切である。
現在、緑内障診療において、OCTを代表とする検査機器を用いた特殊検査により、診療の質向上が期待される。 またゲノム検査や人工知能による研究も本格化しており、徐々に新しい時代の診療のスタイルへと進化してきて いるようだ。そこで、本講演では、我々の施設における最新の緑内障臨床研究の成果を中心に紹介させていただ きたい。

印象:
アジマイシンは2回目使うときには1〜2ヶ月間、間を開ける。術後抗菌薬は術後2週間以内に中止する。前眼部疾患にはセフェム・マクロライドを使う。キノロンは最終手段。

プラトー虹彩は、近視の方に多い。うつむき試験は有用。白内障手術が緑内障の治療となる。
Flammer 症候群は緑内障を合併しやすい。眼圧が変動すると緑内障は進行する。眼循環障害に当帰芍薬散。眼循環低下の緑内障は進行し、中心視野の悪化に関与する。夜間無呼吸症候群(SAS)は緑内障発症に関係が強い。CPAP後に視野欠損が改善。抗酸化力を有するサプリメントとして、オプティエイドGLがある。ブリモニジンは視野の進行を抑制する。
うつむき試験の方法:トイレに行く。アプラで眼圧測定。暗い部屋に誘導し、座ったままでおでこを押さえて座ったままで下向き。アイケアで前後4回測定(横向き)6から7上昇で有意。10以上上がれば陽性。眼圧が低い方を検査する。中央が広くて周辺部だけ狭いと言う方がこの試験の候補。グリアや内皮には高血糖は悪いが神経細胞には高血糖はむしろ良い。たばこも血をさらさらにする効果があるので一元的にものを考えるのは良くない。


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ノバルティスwebセミナー:2021/06/18

上記開催された。以下プログラムより
開催日時 2021年6月18日(金)19:00~20:00
テーマ AMD治療戦略~エビデンスと症例から考える~
演題1 エビデンスから考えるAMD診療
演者 神戸大学大学院医学研究科外科系講座眼科学分野 助教
三木 明子 先生
演題2 実臨床から考えるAMD診療
~使用方法と安全管理~
演者 弘前大学大学院医学研究科医科学専攻 眼科学講座 講師
齋藤 昌晃 先生

印象:
SRFが多少残っていても視力に影響なし。網膜の厚さの変動があると予後悪い。
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コーワwebカンファ:2021/06/17

上記18:15より開催された。
以下プログラムより。
赤木 忠道 先生
​​​​​​新潟大学大学院医歯学総合研究科 眼科学分野 准教授
【講演概要】
 近年、ROCK阻害点眼薬や低侵襲緑内障手術(MIGS)の登場により、主流出路への注目が高くなっています。今まであまり見てこなかった、見ることができなかった主流出路が前眼部OCT・OCTアンギオグラフィーなどの技術革新により少しずつ観察することが可能になってきました。その技術を緑内障の診断、治療評価などに応用することができないかと日々、研究に取り組んでいます。
 本講演会では、主流出路の可視化に関する研究について、過去の報告から最新の知見までをまとめて講演したいと思います。明日からの日常診療の参考になれば幸いです。

印象:
集合管などの流れは前眼部OCTで可視化できるが、定量は難しい。緑内障眼ではシュレム管が細い。眼圧上昇によりシュレム管は細くなる。
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第63回栃木県眼科医会研究会:2021/06/17

本日上記開催された。19:00〜21時15分(実際は少し早めに終了)
日本点眼薬研究所との共催。Web+ハイブリット開催。
会場:宇都宮グランドホテル1F「平安の間」
演者1:「眼形成からみた外来手術のコツについて」
柿崎裕彦先生(愛知医科大学 眼形成・眼窩・涙道外科教授)
演者2:「IFIS(術中虹彩緊張低下症候群とその対策
安間哲史先生(医療法人安間眼科 院長)

印象:
IFISは2005年、Chang DF & Campbell JRがIFISとして報告。
1993年、ハルナール(タムスロシン)
1999年、フリバス(ナフトピジル)
2006年、ユリーフ(シロドシン)発売。
IFISは、散大筋のみ影響を受ける。発症しやすい薬は、フリバス(ナフトピジル)、タムスロシン(ハルナール)、シドロシン(ユリーフ)の順に発症しにくい。タムスロシンは服用3年目までは発症頻度が上昇する。シドロシンでは1年未満でも高頻度にIFISが発症する。
バセドウ病など、甲状腺疾患は女性の10%。しかし甲状腺眼症専門の眼科医は日本で数人しかいない。真皮縫合は、縫おうとしている創縁に緊張がある場合に行うので、眼瞼部ではほとんどの場合不要。消毒は創の上皮化を阻害する為眼瞼では不要。汚れていたら軽く拭く程度で良い。手術翌日からシャワー可能。抜糸は術後3日から7日。早めの抜糸は創部の血流を改善する。
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眼外傷についての講演:2021/06/16

とある会社の依頼で、一般的な診療所で見られて且つ対処できる眼外傷一般について講演した。
まとめる過程で自分でもかなり勉強できた。知識の整理も出来た。

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塩谷郡市医師会学術講演会:2021/06/11

上記18:50より開催された。拝聴した。
特別講演は、目からウロコ、落とし穴いっぱいのCKD診療!?
座長は西悠先生、演者は根本遵先生
印象:
無症候性の尿酸値は治療の必要はない。過度なタンパク制限は良くない。尿酸は抗酸化物質として厳密に濃度が調節されてきた。近代の果糖(ショ糖)の大量摂取により尿酸が上昇傾向にある。尿酸下降によるエビデンスは限定的。赤血球の容積が小さくなると血液の粘張度が増す。
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大塚webセミナー緑内障:2021/06/10

19時より上記開催された。
内容は、
OCT-緑内障診療への活用ー
講師は東京大学眼科斎藤瞳先生

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ノバルティスwebセミナー緑内障:2021/06/10

本日上記開催された。以下プログラムより
Chair person 吉川眼科クリニック 院長
吉川 啓司 先生
演題 続ける
"大切な瞬間を守るために"
演者 グレース眼科クリニック 院長
内藤 知子 先生
概要 緑内障は慢性進行性の疾患であり、一般的に後期に至るまで自覚症状に乏しいことから治療を途中で中断する患者は少なくない。しかしながら、緑内障による視神経障害は不可逆性であるため、治療の中断によって失われた視機能は永久に戻ることはなく、患者はもとより、社会的な側面からもその代償は計り知れない。つまり、多くの優れた抗緑内障薬が使用可能となり、昔日よりも緑内障の治療環境がはるかに整った現代において、ドロップアウトの予防策は緑内障診療において新しく、かつ重要なテーマとなりつつある。
また、点眼治療そのものがアドヒアランスの大きな障壁になっていることが明らかになり、特に高齢者では点眼操作が覚束ない患者が多く、そのことで期待される眼圧下降効果が得られない症例が少なからず存在する。特に、高齢の緑内障患者は近年増加の一途であり喫緊の課題ではあるが、点眼指導により一定の改善効果が得られる可能性も示されている。
そこで今回の講演では、日々の緑内障診療において見落としがちなドロップアウト要因を洗い出し、その具体策について、演者が日々実践しているコーチングの手法と共に整理してみたい。
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